ザ・ブリザード (2016)

文字数 505文字

【USAウミザルは 渋いね】 2016/2/28



アメリカコーストガード史上最大の救助成功実話がベースだった。
4人の隊員が小さなボートで32人の船員を沈没寸前のタンカーから救出するスリリングなストーリーだ。原題の The finest hours がどうして《ザ・ブリザード》になったのかは気がかりだが大した問題ではない。

アメリカのウミザルたちは、使命「命を救う」ために不可能な命令を出し、それを躊躇なく受け実行に移す。葛藤も迷いもない、淡々と仕事をこなす。
本作は、紛れもなくヒーロー物語だが、とても渋い。
誰も絶叫しないし友情や家族愛にも悩まない、プロフェッショナルの仕事を見せてくれる。

キャスティングがまたまた渋い。
クリス・パインは実際の人物を意識して無口で目立たない演技に徹している。
助演の ケイシー・アフレック、エリク・バナは僕の好みのこれまた渋さが売り物の役者さんだ。
冬の嵐の夜の海が舞台なので当然シネマの映像も全編暗くて冷たい。
でも、希望を燃やして任務を全うする隊員たちは光り輝いていた
この時間こそ、最高の時間 The Finest hours だった。

シンプルなウミザルヒーロ―シネマが愛おしかった。
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