ANNA/アナ (2019)

文字数 672文字

【サッシャ・ルスに驚き愉しむ】2020/6/11



「アトミック・ブロンド(2017年)」、
「レッド・スパロー(2018年)」に続いてのスパイヒロインシネマだった。
前の2作が爽快と陰鬱で対比されるとすれば、
本作はジョン・ウィック型の孤狼スーパーヒロインなのかな。

リュック・ベッソンシネマらしくスピーディな展開が目まぐるしい一方で、
謎ときシークエンスがカットバックされていてちょっとうるさかったが、
全体の流れとしてはそれほど感動するようなミステリ構成でもなかった。

何より衝撃的だったのは、ロシアのスーパースパイを演じたサッシャ・ルスのアクション。
スーパーモデルから女優に転身しただけあって長い手脚、細い首、
完璧なファッションモデルプロポーションのサッシャが、
数十人を相手の銃撃戦・格闘をご披露してくれる、それも2回も。
僕はこのシーンだけで本シネマの価値を見出し満足している。

前述のヒロインスパイを演じた、シャーリーズ・セロン、ジェニファー・ローレンスと
充分互角にシネマを維持してくれた。
KGBスパイとしてパリのモデルエージェンシーにスカウトされるという冒頭の緩い展開に少し危惧を抱いたが、
その設定こそが、その後の壮絶な殺しの数々の背景として美しくも可憐に切々と見る僕に訴えかける。
アナの想いが伝わってくる・・・こんなことは早く終わらせたい。

さて、お約束のCIAも登場しての騙し合い合戦、その結末やいかに・・・。

共演のキリアン・マーフィ、ヘレン・ミレンががっちりと脇を固めてくれていた。
ヘレンの「NCISヘティ」風の役作りが少しだけ緊張を緩めてくれた。
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