サイドウェイ (2004)

文字数 586文字

【《モーターサイクル・ダイアリー》と一緒に】 2007/7/7




《モーターサイクル・ダイアリー》と続けて2作一度に観ました。
両シネマとも奇しくも男二人の旅物語、もっともシネマでは定番とも言える設定ですけどね。

ただ1952年とリアルタイムの差は、あまりにも大きかった。
片やゲバラさんの社会主義への傾倒、
本シネマはあくまでも個人の人生の問題にかかずらう、
両シネマのテーマのコントラストは、偶然の選択とはいえあまりにも大きな隔たりがあって、感慨深いものでした。

《モーター・・》が僕の幼年期の思い出にかぶさるとすれば
《サイド・・・》は僕の人生のフィニッシュへのひとつのガイダンスになる。

シネマの評価としては、
《サイド・・》の役者の演技力と、《モーター・・》の素人出演者の顔力の対比が面白い。
正直に白状すると、
あまりに懐かしい穏やかな映像についウトウト居眠りしても続きが見られる《モーター・・》の安心感に対して、
《サイド・・》は予期せぬ展開に落着かない、どうってこと無いストーリなのに身につまされる切なさがたまらなかった。

ところで、
う~ん・・ゲバラさんって言うだけで期待するんだよな、僕ら世代は、何かを。
ゲバラさんも青春してたってことが、もうひとつの安心感かな。

かように、男二人(失礼女二人もいた)の旅シネマは基本中の基本だと、再認識したものです。

---記:2005年7月15日---
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