108~海馬五郎の復讐と冒険~ (2019)

文字数 639文字

【妄想爆発 遺影(イエイ!)】 2019/10/26



監督・脚本・主演の松尾スズキさん、もしかして振り付けもやっちゃっているかも?
18禁指定ということもあって、松尾スズキの妄想がバクハツしている。

主人公は作家、シナリオライター、コラムニストで超多忙、スズキさんによく似ている。
60歳を前にした男の更年期症、
いくつまでセックスできるのか、仕事は続けられるのか?
そんなところに、妻(中山美穂さん)の浮気疑惑が持ち上がって、さあ大変というドタバタ・エロチック・コメディ。

妻の裏切りに「復讐」する単純な反応、
その方法は「108」人の女とやること(108とは妻の浮気SNSにイイネをした人数)、
手っ取り早く高級風俗で目的達成という「冒険」に挑む、
これらが 本シネマのタイトル「108 海馬五郎の復讐と冒険」になっているわけだ。

そもそも「海馬」という姓も脳のパーツ、鬱病やPTSDやアルツハイマーを連想させていて、同じく還暦前の心情を思い描かせる。

この手の小ネタはたくさんちりばめられている:
父の主治医の名前が財前、
女友達が紀伊国屋演劇賞を2回受賞(役者本人のこと)、
「パヒューム ある人殺しの話」の圧巻の集団SEXシーンの真似、

それにしても各種風俗カテゴリーの索引づくりのような妄想シーンの数々には恐れ入った。
しかし、ミポリンをして、女優への復帰はしないで家庭に入っていい奥さんになる…と言わしめた罪は大きい。
その一方で、自分はといえば女人島に行くのだろうな、きっと。
妄想はそうでなくちゃ。
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