ミステリと言う勿れ (2023)

文字数 731文字

【やはりTVにおけ 「ミステリと言う勿れ」】 2023/9/15


愛想のないタイトルだと思った。
コミックは分野違いで未知だけどTVドラマはそれなりに面白く拝見していた。
そして本編になると聞いた時、ちょっとだけ困ってしまった。
どんな理由で、または何か特別なコンテンツで、シネマにしてしまったのかと考えてしまい躓いた。 実際に「劇場版」とも「ザ・ムーヴィー」といった「スペシャル」印も貼りついていないし、サブタイトルもない、不愛想だ。

TVドラマの本シリーズは、菅田将暉さんの天然パーマを見るだけでも心が安らぐ家庭視聴ドラマの典型だ。
その見どころはひとえに菅田さんが演じる整君の観察力と人生観の特殊性に頼っている。
アクションや骨太悪には少し距離を置いた謎解きミステリーだと思っていた・・・だからミステリと言う勿れなのだと。

逆説的に考え、本劇場版では整君が今まで隠し続けてきた武術を披露し、敵役もマフィアクラスの大物という期待はあった。
観終わって、悪が歴史的スケールの中に存在していたというスケール感はあるが、期待はどちらも外れだったが、 その歴史的スケール表現もチープ、それをいえば今作の謎解きもチープ、俳優の演技もチープだった。

菅田ファンには彼が登場するだけで幸せかもしれないが、もともとモジャモジャヘアーに隠れたお顔一部しか覗けない。 今回大きなスクリーンのアップ映像でご本人も苦しそうだった。
TVドラマで済む素材を無理やり劇場サイズに引き伸ばし、ついでに上映時間も水増しした結果、ほんらいのTVの魅力も失った。
取ってつけたようなTVドラマ常連メンバーのエピローグは、本作の劇場本編を自ら否定していた。

やはりTVに置け【ミステリと言う勿れ】。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み