トゥームレイダー ファースト・ミッション (2017)

文字数 518文字

【アリシアしか見えない、いない】 2018/3/22



今を時めくアリシア・ヴィッカンデールのシネマであることは間違いない。
かくいう僕も、何を隠そうアリシア狙い、トゥーム・レイダーのリメイク云々はどうでもよかった。
アンジェリーナの出世作である2001年版も父娘競演ぐらいしか興味なかったし。

アリシアの魅力は、ファスベンダーと一緒だった「光をくれた人」に代表されるフェミニン度。
アクションもできるけど、やはり美しい愛らしい女性のなかの哀しさに惹かれる。
だから、そんなアリシアがララ・クロフトをどんな風に演じるのか、興味がわくのも仕方がないだろう。

アリシアのためのシネマだった、前作がアンジェリーナのためだったように。
それにしても、その他の脇の俳優たちがあまりにも蔑ろにされていて呆然とした。
悪党どもが薄っぺらかったと同じくらい、父親、相棒も吹けば飛ぶような重さだった。
それはひとえに貧弱な脚本のせいだろう。
著名なゲームが原作だからといって架空の世界にシネマまでが逃避していいわけもない。
本脚本は映画学校の教科書に載せる方がいい・・・やってはいけない悪例として。

アリシアが賞にノミネートされないことを、今は望むだけだ。
ゴールデン・ラズベリーに。
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