風の歌が聴きたい (1998)

文字数 722文字

【夫婦の愛の物語です】 2007/7/7



僕の21年に及ぶトライアスロン史の中では、いろんな出逢いがありました。
ボランティアの皆様のいたわりに涙したのも一度ならず、
レース開催地、地元の皆さんとの交流も、友情となって今に続いています。
当然アスリートたちとの出逢いは、強烈で忘れがたいものがたくさんです、
例えその後互いの消息が途切れがちであろうとも。

そんななか、本シネマの主人公夫妻はシネマの形で永遠の時のなかに留めおかれています。
宮古島のトライアスロンレースをドキュメントタッチで背景にした、夫婦の愛の物語です。
僕はこのお二人を知っています。
僕の所属するクラブチームの練習会でよくご一緒しました。
本シネマ撮影の宮古島大会のときも、僕はレースに出場していました、その場にいました。
でも、
あまりにも、自分がこのシネマに身近すぎるのと、「トライアスロンイコール過酷」の標準パーターンをどう修正すればいいかという問題に辟易していたので、本作の感想文は控えていました。
大林監督は誰でもが経験する人生の喜び、戸惑い、苦しみ、希望を爽やかに、自然に描いています。確かに聾唖者の苦労は、健常者にはとてつもなく大変なもののように思えますが、シネマで再現されてるように:
「聾唖者だったことで不幸だったことがあるか?」
「いいえ、ないわ」
「だったら僕たちの子供だって幸せさ」
が、その答えなのでしょう。

それでも僕は素直に感激しました、おふたりの強さに。

最後に、トライアスロンについて一言:
楽に達成できるスポーツではありませんが、それはどんなスポーツも同じです。
「過酷」の言葉に惑わされることなく冷静にチャレンジしてください。
キーワードは「集中力」だと申し上げたいと思います。
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