泥だらけの純情 (1977)

文字数 402文字

【ゴールデンコンビの功罪】 1977/11/19


いまや百恵・友和は東宝のゴールデン・コンビとのことで、ようやく僕は初めて拝見させていただいた。
プログラムピクチャーとは思えないような製作の入れ込み様から、お二人が相当頼りにされていることが窺える。百恵・友和におんぶにだっこの企画なので、素材はリメイクが多い、本作も吉永小百合・浜田光夫シネマ(1963年)の焼き直しだ。

いわゆる純愛青春ジャンルを否定するものではない、ローティーンに夢と哀愁を贈るシネマは大切だ。
演じている二人も、4作目とあって息もぴったり、清々しい印象に満ちていた。
しかし今回のキャスティングには少々無理があった、友和はどう崩してみてもジュクのチンピラにはみえなかった。
いや、当初から汚れ役に徹することなど求められてもいなかったのだろう。
ゴールデンコンビの功罪、現実感に乏しい浮き上がったシネマでしかなかった。
(記:1977年11月19日)
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