バッドボーイズ フォー・ライフ (2020)

文字数 985文字

【コメディとシリアス、ベスト結合】 2020/2/4



バッドボーイズシリーズってこんな言面白かったっけ?
そもそものお話として、
第一作「バッドボーイズ」はウィル・スミスの出世作だった、1995年のこと。
続編の邦題が「バッドボーイズ2バッド(too bad)」
・・と洒落ていたことが記憶にある、2003年のこと。
そして2020年、第一作から25年 四半世紀たっての第3弾が、
今までとまるで異なる色合いで大いに楽しませてくれた。

もともとはコメディアンのお二人が地のママにコミカルなスーパー刑事を演じるのを、
これまた新進気鋭のマイケル・ベイ監督が度肝を抜くような映像と編集で
顧客を魅了させてくれた…そんな中で作品のクオリティはあまり気にしてもいなかった。

ところが25年もたってからのこの密度の高いシネマに変身したのはいったいなぜなのか?
どうやら主人公二人の人生の岐路、
いつまでも「ボーイ」なんかやっていていいのか?
「でもボーイしかできないんだけど?」

そんな心の真実が漏れ聞こえてきそうな展開になっているからであって、
それに反応するだけ僕も年輪を重ねたからだった。

それに加えて、今までのマイアミ麻薬戦争から一度離れた事件が
今作のテーマになっていたからでもある。
ずばりマイク刑事(ウィル・スミス)の過去、25年前バッドボーイズ開始以前の
過去からの狙撃が本作のテーマだった。

うん?
つい昨年だったかそんなウィル・スミス主演シネマがあったな。
そう、「ジェミニ・マン」によく似た父息子の闘いが本作で繰り返される。
ネタ流用をするのかい、マイケル・ベイ監督?‥と思ったら、監督は変わっていた。

そうマイケル・ベイのソフィスティケイティッドな流れではなく、
泥臭く人間臭いバッドボーイズを発見した。
つまるところ、
相変らずの軽めのジョーク連発と、ヘビーで残酷なアクションが繰り返されるが、
本シネマではその数・質ともにマックスに達していた。

ジェリー・ブラッカイマー製作のクレジットもあったが、
どうやらウィル・スミス本人も製作に携わっている。
かってな想像だけど、本シネマは近年目立って多くなっている
ウィル・スミスワンマンシネマのひとつだろう。

人生の節目を自ら主演したシネマで飾っていくスーパースター、羨ましい限りだった。
ちなみに「バッドボーイズ」シリーズは 間違いなく続くようだ、次回作も期待できる。
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