MUSA -武士- (2001)

文字数 1,059文字

【中国と韓国のコラボが最大の魅力】 2007/8/17



前略 K様

ご推薦いただいた《武士》早速観ましたよ。
本シネマ話題作だったのですね?知りませんでした。
情報資料としてすら僕のコミットメントはなかったみたいです。

それもそのはず、
正直に申し上げますと、韓流劇場シネマは今まで4作(おそらく)しか観てません。
《猟奇的な彼女》、《ブラザーフッド》、《オールドボーイ》、《南極日誌》・・・見事にジャンル網羅してはいますが。
韓流シネマは発想がエキセントリック、エネルギーの迸りを感じて興味深い・・・・のですが、
多くの韓国映画を観控えているのは、極めて些細でくだらない理由、「タイトルロールが読めない」ということです。

今回、そんな僕の背中を押していただき感謝しています。
で、DVDを手にしてみると、
なんだ、お気に入りのチャン・ツィイーがキャスティングされています、他の中国役者も。
中国との協同製作らしいし、撮影地も中国のようです。
総合的印象として《武士》は、中国と韓国のコラボが最大の魅力、かつ成功の要因であろうかと思い至りました。
その他感想を報告します:

1.チャン・ツィイー
(くどいようですが)チャン・ツィイーの清純が濃厚な韓流の中和作用でした。
もっとも反作用として韓流はよりその味を濃く香らせています、相乗効果というべきなのかな。

2.美形韓国男優
チャン・ツィイーもいいけど、この韓国男優陣ラインアップの奥深さはいったい何なんでしょう? 熟年から少年、硬から軟、各種取り揃えの美形、キャラクターで味濃いうえにお腹も満杯になりました。

3.アクション
忘れていけないのは、アクション、ずばり僕は西部劇(ウェスタンではなく)を思い出しました。本シネマに登場する元の軍隊,明の正規軍、高麗護衛軍のイメージとしては、
インディアン戦士、英国正規軍、アメリカ独立軍・・ですかね。
西部劇らしく、ここにならず者、善良な農民が脇を固めてました。
これをして、本シネマを《駅馬車》、《アラモ》、《酋長ジェロニモ》のパロディと断じるには、アクション完成度の高さが邪魔します。

4.これでもかのエピソード
アションシーンの息継ぎのように、階級制度(奴隷)、指揮権確執、まだ見ぬ赤ん坊、出産、惚け老婆などなど、盛りだくさん。「丁寧と冗長と執拗の万里の長城」でしたね、危ない危ない。

K様にご報告すること:
どの男優が気に入ったかでしたっけ?
アン・ソンギさんです。
エネルギーを溜め込んでなおかつ放出しない演技に感心しました。
年代的に親近感もてますしね。

それでは、また。

草々
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