ナイト・オブ・ザ・スカイ (2005)

文字数 522文字

【フレンチ魂】 2007/2/6



今フレンチアクションを代表すると言えば「TAXI」シリーズ。
第3作はNYに進出して幾分趣が変わってきたけど、体制をおちょくる製作姿勢はとても好ましい。何よりもユニークな発想で観客が想像だにしないシーンを実現するフレンチ魂はシネマファンには常に新鮮な驚きだ。

そのピレス監督が戦闘機に挑戦したのが本作。
ミラージュ2000が今回の主役だけど、何がとんでもないかと言うと
主役ミラージュシーンのほぼ75%が空中撮影であること。
ちなみにあの「トップガン」は逆にファントムシーン75%が地上撮影だったそうな。
テクノロジーの進歩もさることながらフランス映画人の意地をみた思いだ。

したがってミラージュの飛行シーン、ドッグファイトは当然、
圧巻の地上風景が機体に映り込むシーンも格別に美しい。
スト-リーそのものもさすがフレンチの真骨頂で複雑ソース味付け、
たかが戦闘機物なのにである。何か観てて得した気持ちになってくる。

それにしても、どこの国もトップガン達はクールでかっこいいね。主演に「ピアニスト」のブノワ・マジメルを配するのも作品の魅力だけど、彼も役作りのしようがないのはお気の毒だった。

主役はミラージュとCGでない本物空撮だから。
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