チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 (2015)

文字数 648文字

【この夫婦物語は今どき貴重なシネマ(?)】 2015/2/8



何度も告白しているがグイネス・パルトロウが好きなのである。
今作から、もしかしてシリーズ化されて、ジョニー・デップとのコンビが続くのだろうか…と気をもんだりもしている。
そのくらい、主人公モルデカイの妻役の比重が高い。
思い切って宣言すると、このシネマはジョニー・デップではなくグイネスで何とか観られるレベルを維持している。
作品のコンセプトである「バカバカ加減」の中でも「髭アレルギー」と「貰いゲロ症」のセットネタはグイネスの演技力のおかげでその中枢を担っている。
そうめくじらを立てず、このくらいの軽妙なシネマをスター俳優が楽しげに演じているのを観るのは、決して嫌いではない。

舞台は、イギリスの貴族階級のお話。
見るからにインチキ臭いモルデカイ卿夫妻ではあるが、イートンの同級生がMI5に勤務しているということだから、金であの立派なお屋敷を買ったアメリカンでもなさそうだ。
「日の名残り」に観たような忠実な執事(アンソニー・ホプキンス)役は今作ではポール・ベタニーが怪演していて、モルデカイ卿夫妻といいコンビになっている。
この執事が、ボディーガードとしてアクションシーンを担当し、お学友のMI5職員が事件を持ち込むというパターンのドタバタアクション筋書きなのだろう。
当然、モルデカイ卿は「お笑い」担当、卿夫人はお色気担当としての役割分担がしっかりしているコメディになっている。

今どき、このくらい優雅な馬鹿シネマがあってもいいと確信しているのだが。
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