包帯クラブ (2007)

文字数 532文字

【優しさのコンセプト、生きていくための。】 2008/3/12



天童荒太さんの本が好きだ。
子供の頃、子供だから何にも責任も罪もないのに、心がもしかして身体も傷つくことがある。
そんな登場人物が、傷口を互いに見つめあいながら、そこに《愛》をみつけようとする。
彼のオドロオドロしいストーリーの核は「他人を思いやる優しさ」、
だから天童さんの本が好きだ。

はて?
本シネマって天童さんのコンセプトプローモーション映像だったのか?
彼の魂が裸のままでストレートに描き出されている。
一方小説でカモフラージュツールとして「優しさ」を覆い隠している、残虐ニュアンスもさっぱり無い。
とすると、
天童ワールド入門編、またはジュニア版映像作品なのか。
まとめてしまうと、「ジュニアパイロットシネマ」
・・・・余計わかりにくくなったみたい?

シネマ全編で過美な粉飾を施すことなく訴えてくる情熱は素直でいさぎよい。
ジュニア演技陣も望むべくベスト実力オールスター。
彼らの物語を「甘っちょろい」と批判する人は自らの恥を知らないだけだろう。
このシネマは、コンセプトそのもの、理想を、純粋な憧れを映像化したものだから。

でもね、
このあたりが理解できないとなると、生きていくのは大変かも?
いや、生きていく意味が無いかも?
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