ジュピターズ・ムーン (2017) 

文字数 440文字

【ハンガリー、EUそして世界の苦悩】 2018/1/29



観念的でわかりづらい作りになっている。
タイトルになっている木星の月、
どうやらヨーローッパの語源らしいことがオ-プニングロールで知らされる。
でも、それがどうした?ってわけだ。

物語は、ハンガリーにたどり着いたシリア難民の青年(決して少年ではない)が
浮遊能力を持ってしまうことから生じるアレコレ。
この浮遊能力が宗教でも奇跡になるらしきことは僕ら日本人も苦い経験から知っている。
キリスト教では、天使(エンジェル)の登場ということになるらしい?
そしてご多聞にもれず、宗教の奇跡はビジネスになる、
善意に解釈して救いとなる奇跡に信者はとても脆い。

難民を利用して金を稼ごうとする医療過誤の医師、
難民とのトラブル、テロを取り締まる警察権力、
ハンガリーにも当然ある格差社会、
そして、捨て忘れられた宗教心。

毎日の生活に忙しく地べたばかり見ている僕らへの警告、
ちょっとだけ、空を見る、仰いで見ると
・・・・そこには浮揚する自分の魂を見るかもしれない。

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