シャーロック・ホームズ (2009)

文字数 719文字

【戦うホームズ、不況を吹っ飛ばせ~!】 2010/3/13



「体は鍛えておくものだよ、ワトソン君・・じゃなかったジュード・ロウ君」
と、ロバート・ダウニーJr が言ったかどうかは知らないが、
このホームズ先生はアイアンマンだった。

僕がずっと抱いていたシャーロック・ホームズのイメージは英国紳士で頭脳明晰、
いわゆる「アームチェアー・ディテクティブ」を代表する探偵だ。
ところが本シネマのホームズ先生は功成り名遂げても、
じっと安楽椅子などに座って推理してなどしてられないみたいなのだ。

それもそのはず、
「アイアンマン」でこれほどまでに鍛え上げたこの肉体を使わない手もない。
頭脳的格闘ワザという新ジャンルさえ今作品のなかで創りだしたようだ。
これもシャーロック・ホームズ・シリーズ今後の楽しみになりそうだ。

話は戻るが、
アイアンマン・シリーズで肉体改造したロバートを起用したことが本シネマの成功だった。
今のデフレ時代、成功するにはまず既成概念を覆すことに尽きる。
本来であれば、英国演劇界のプリンスを自称する(?)
ジュード・ロウがホームズ役だろう。
だが、「戦うシャーロック・ホームズ」路線となると、
このプラスティック・ビューティでは持たない。
一人の俳優が同時進行でふたつのヒーローを演じるのも面白い・・・かも。
そういえば、クリスチャン・ベイルもバットマンとジョン・コナーを演じ分けている。
もっとも、それぐらいスター不在の窮状が見て取れることも事実ではあるが・・・。

ところで本シネマ、
クラッシックな探偵シネマファンにも
ホームズの頭脳の冴えはしっかりとフォローされているからご安心。
といって、こうまで肉体派ホームズを褒めておいて、
どれほど信じてもらえるものかね??

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