パラサイト 半地下の家族 (2019)
文字数 587文字
【格差は匂いから】 2020/1/10
ソン・ホンガ主演の本シネマは「タクシー運転手」に続いての重厚な佳作でした。
ポン・ジュノ フィルムとしても「殺人の追憶」、「母なる証明」を超える
トレンディな問題提起作品です。
仕事に就けない4人家族、
父母息子娘がある富裕一家の家庭教師、運転手、住み込家政婦として
安定した職を得ることを「パラサイト」というのか?
この根源的な意識の不整合が最後まで気になって仕方がなかったのですが、
物語にはもうひとつの罠が仕掛けられています。
その隠された秘密こそが「寄生」という意味にふさわしいものでした、
詳しいことは本編にてご確認くださいませ。
寄生する生き物はその寄生する本体に惜しみのない尊敬を持たないといけない、
しかし、もしその尊敬すべき寄生先が本能的に受け入れられない対象だと察してしまったら、
さてあなたはどうしますか?
例えば、それは身体から発する匂いの違いだったりするのだが…。
本シネマは極端なシチュエイションでこの命題を僕に突き付けてくるのですが、
よく考えれば本作の提起するテーマは現代の働く人間すべてに当てはまる
普遍的な問いかけになっています。
「お金」のために自分のアイデンティティを売り払っていることは、ないでしょうか?
「お金」に執着することで自分自身を貶めてしまってはいないでしょうか?
パラサイトは一人一人の心のなかに巣食っているのでした。
ソン・ホンガ主演の本シネマは「タクシー運転手」に続いての重厚な佳作でした。
ポン・ジュノ フィルムとしても「殺人の追憶」、「母なる証明」を超える
トレンディな問題提起作品です。
仕事に就けない4人家族、
父母息子娘がある富裕一家の家庭教師、運転手、住み込家政婦として
安定した職を得ることを「パラサイト」というのか?
この根源的な意識の不整合が最後まで気になって仕方がなかったのですが、
物語にはもうひとつの罠が仕掛けられています。
その隠された秘密こそが「寄生」という意味にふさわしいものでした、
詳しいことは本編にてご確認くださいませ。
寄生する生き物はその寄生する本体に惜しみのない尊敬を持たないといけない、
しかし、もしその尊敬すべき寄生先が本能的に受け入れられない対象だと察してしまったら、
さてあなたはどうしますか?
例えば、それは身体から発する匂いの違いだったりするのだが…。
本シネマは極端なシチュエイションでこの命題を僕に突き付けてくるのですが、
よく考えれば本作の提起するテーマは現代の働く人間すべてに当てはまる
普遍的な問いかけになっています。
「お金」のために自分のアイデンティティを売り払っていることは、ないでしょうか?
「お金」に執着することで自分自身を貶めてしまってはいないでしょうか?
パラサイトは一人一人の心のなかに巣食っているのでした。