スイート・マイホーム (2023)
文字数 500文字
【怖いもの 観たい】 2023/9/7
サイコ・ホラー・サスペンスの名作だった。
日本でこれほどの作品が作られたのは、ひとえに斎藤工監督の力業だろう。
タイトル前のワンシーンのゾクゾクするような冷気、ラストショットの容赦ない突き放し、今だかって邦画で体験したことはなかった。 そんな生ぬるさの中でガラパゴス化しあっている業界に大きな挑戦を投げつけたのが本シネマだった。
寒気と暖気、愛の裏表、過去の真偽、そして狂気と平穏が巧みな撮影と編集で美しくも残酷に映像に散りばめられていた。
物語の大筋はというと、苦労して手に入れた理想のマイホームに巣食う邪悪に翻弄される一家の主人が味わう不可解な出来事、 はたしてそこに潜んでいたのは・・・?
展開は極めてオーソドックスながら、ひとつひとつのシーンに無駄がなかった。
原作は未読だが、映像化で原作のエッセンスが削がれたとは思えない、きっと成功した脚本化だったに違いない。
観終わってみれば、特段目新しい謎もなく、ディテイルに至っては怪しいところが多いのだが、身につまされるエンディングだった。
繰り返しになるが、放っぽり出されるカタルシスもシネマの醍醐味だった。
サイコ・ホラー・サスペンスの名作だった。
日本でこれほどの作品が作られたのは、ひとえに斎藤工監督の力業だろう。
タイトル前のワンシーンのゾクゾクするような冷気、ラストショットの容赦ない突き放し、今だかって邦画で体験したことはなかった。 そんな生ぬるさの中でガラパゴス化しあっている業界に大きな挑戦を投げつけたのが本シネマだった。
寒気と暖気、愛の裏表、過去の真偽、そして狂気と平穏が巧みな撮影と編集で美しくも残酷に映像に散りばめられていた。
物語の大筋はというと、苦労して手に入れた理想のマイホームに巣食う邪悪に翻弄される一家の主人が味わう不可解な出来事、 はたしてそこに潜んでいたのは・・・?
展開は極めてオーソドックスながら、ひとつひとつのシーンに無駄がなかった。
原作は未読だが、映像化で原作のエッセンスが削がれたとは思えない、きっと成功した脚本化だったに違いない。
観終わってみれば、特段目新しい謎もなく、ディテイルに至っては怪しいところが多いのだが、身につまされるエンディングだった。
繰り返しになるが、放っぽり出されるカタルシスもシネマの醍醐味だった。