MOTHER マザー (2020)

文字数 474文字

【美しき MONSTER /MOTHER】2020/7/3



「セカチュー」以来の長澤ますみファンである。
今作では母親を演じているが、相変わらず美しい。
悲惨を絵にかいたような物語のなかでも相変わらず美しい。
日常のシーンシーンにおいても相変わらず美しい。

そして物語は本当に悲惨の極致を描く。
怠けるだけの母親、パチンコ依存症の母親、
子供を自分の持ち物としか思わない母親、
無教養を誇りに思う母親、すぐに激昂する母親、
そんな母親を演じていても相変わらず美しい長澤さん。

そんな母親が引き起こす悲惨シーンのひとつひとつが限りなく長~い。
作り手の熱い心が伝っては来るが、僕の感性はその思い入れに空回りしていた。
悲惨な物語だって小気味よく進行させることは可能だ、「万引き家族」のように。

つまるところ本シネマの訴求するところが最後まで見えなかったこと、
長澤さんはじめ俳優陣からも空回りの音が聞こえてくるようだったことが印象的だった、
お気の毒なことだ。

特に長澤さんについては、
俳優人生転換作品かというような取り上げ方をされていたが、
実際は相変わらず美しかった、だけだった。


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