ターミネーター4 (2009)

文字数 588文字

【クリスチャン・ベイルだ、 文句あっか】 2009/6/7



告白する、
このシリーズ、ず~と欲求不満で悶悶していた、四半世紀も。
シュワルツネッガーさんには特別遺恨もないが、
ロボットアクションなんかに興味はなかった。
シリーズの根底に横たわる「破滅と希望」に、僕はこの長い間 媚薬を嗅ぎつけていた。
隠しもしない、自慢じゃないがバリバリの「SF少年」の成れの果てが今の僕だから。

当然ながら、ロボットはロボット。
彼らにロマンや神秘を求める方がおかしい。
ここまでのシリーズは、あの武骨なシュワルツネッガーの補色として、
人間のもろさ、悲しさ、愚かさ、そしてそんな弱さを超える偉大さがエッセンスだった。
ロボットアクションを楽しめばいい、CGに驚いていればいい
・・・それはそうなんだけど。

でも、
ジョン・コナーの世界に入りたかった、垣間見るだけでなく。
そして、
満を持しての《ジョン・コナー・ワールド》に遂に出逢った。
文句のつけようがない破滅と希望のSF世界だった。
機械と人間の非融合、
結束しきれない人間の傲慢、
乏しくなる希望、
そこに誕生する「伝説の救世主」ジョン・コナー。
長年の夢が実現してしまった。
それも、クリスチャン・ベイルで。

子役に泣かされた、
インディ作品で実力を確信した、
コミックをシリアスに洗練した、
演技者のエリート、クリスチャンベイルがジョン・コナー。

何に不満があろうか、パーフェクト。

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