インセプション (2010) 

文字数 818文字

【ボケ防止】 2010/7/19



つじつまが合わないシネマ、大好きだね~。
所詮シネマなんだから、
硬いこと言う暇が無いくらいグイグイ魅せつけるシネマが好きだね~。
ましてテーマは夢の世界、論理的思考はありえないことは万人の常識だったりして。

それにしても、夢の世界をそれも複層した夢の世界を映像で見るのは楽しい?苦しい?
ここはリラックスして楽しみましょう。
そんな意味から久しぶりの娯楽作品だったな。

登場人物の夢世界での活劇いえば《マトリックス》がパイオニアだったけど、
今シネマはミッション遂行チーム型、これも僕は好きだな~。
チーム活劇らしく個性的キャスティングも魅力的だった。
リーダー(デカプリオが相変わらず上手い)のトラウマが
ミッションを妨げたりするのも今様だったりする。
国際性欠如はなはだしい日本シネマ界において一人気を吐く渡辺謙さんが
予想したより重要なポジションにいたのがうれしい。
ジョセフ・ゴードン・レヴィットがまたまた魅せてくれる 
(この人カメレオンみたい何にでも化ける。)
そのほかにもエレン・ペイジ キリアン・マーフィ 
気になる若手俳優が贅沢に取り揃えられている。

クリストファー・ノーラン組のようなものなのかな?
そうそう 古手俳優ではマイケル・ケインがプライベートな雰囲気で現実社会を担っていたが、彼もノーラン組か?

ついついキャスティングの妙に感心してばかりだったけど、
僕はこのシネマ企画そのものの意義を評価したい。
冒頭で「つじつまが合わないシネマ」と揶揄したが、
この不明瞭さこそ僕はシネマに求める魅力のひとつだと信じている。

単純な勧善懲悪とはいわないまでも、
【わかりやすさ】を求めすぎると人は退化する。
ラストシーン、こまが動きを止めるのかどうか・・・それともこのまま回り続けるか?
これを考えるだけでボケ防止になりそうだ。

夢にシネマの可能性を展開したノーラン監督に大きな賛同を表したい。
願わくば、ずっと変なシネマを作り続けてほしい。

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