【酩酊するコヨーテ】

文字数 1,579文字

 あかん、飲み過ぎたわ。

 ここ最近、酒は殆ど飲まずーーというか、人と会うとき以外は飲酒してなかったのだけど、やはり久しぶりに飲むとなると無茶しがち。

 元々大して飲めるタイプではないのだけど、久しぶりの飲酒となると深酒になりがちというか。まぁ、いい傾向ではないよな。

 そんな感じで地味に体調が悪い。なんで、とりあえず枕はここら辺にして、本編にいくわ。あらすじーー

『稽古が楽しいのはよかった。だが、それは自分の芝居と他の役者の芝居が上手く絡み合っていたからだった。が、問題は宗方さんとの関係性にあった。というのも、宗方さんと役者間の考え方に相違がありすぎたのだ。とはいえ、何とか稽古は進み、本番前となったのだ』

 かなり駆け足だけど、許し。今日は多分、リハーサルだけで終わりだろうな。じゃ、書いてくーー

 本番前日、おれは五村市民センターに足を踏み入れた。

 今回の公演は、レギュラー通りの本公演ではなく、役所で教育課の職員として働く宗方さんが主導となって催される、数団体出演の芝居イベントのひとつとして催される。

 となると、一本のシナリオもそこまで長くはなく、時間にして精々一時間程度だ。

 とはいえ、一時間の芝居でも本番前に確認しなければならないことはたくさんある。

 それは当然、照明や音響の問題もあるし、簡易的とはいえ、セットの配置やタイミング、配置者の確認もしなければならない。

 しかし、そこが上手くなかった。

 役者と宗方さんの間での考えの相違がここで出てしまったのだ。

 というのも、役者勢はこの辺りの確認をしっかりと行っておくべきと主張していたのだが、宗方さんはそこを疎かにしてしまい、パンフレットの用意や本編の芝居自体に関してはスムーズに済んでも、肝心の芝居の細かい部分に関してはどうしても時間が掛かってしまう。これがどうにも上手くない。

 右往左往する役者陣に宗方さんと音響を担当するXの檄が飛ぶ。いや、何で細かい所を無視し続けて、こっちの提案も完全にシカトしてたクセに偉そうな態度が取れるのかというのもワケがわからんし、Xに関してはお前がいうなとしか思えなかった。誰だよ、セリフも覚えて来なかった上に肝心の段取りすら曖昧で、結果として本番の舞台上でおろおろすることしかできなかった指示待ち人間のゴミは。

 とまぁ、そこら辺のことをいっていても仕方ないので黙認しつつ、話に従うことに。

 とはいえ、芝居自体の出来はいい感じで、本番の舞台を使ってするリハーサルは爽快だった。

 リハを終え、宗方さんから本番前最後のアナウンスがある。翌日の集合時間、注意、スタッフの確認等、各種報告事項を聞き、解散となった。

 帰り際、タケシさんと話し、一杯だけ飲もうということになり、再び、さとちん、名人の四人で近場の焼き鳥屋に入った。

 本来ならば、本番前日に飲みに行くなどあり得ない話なのだが、この日はどういうワケか、一杯だけでも飲みたかった。

「明日か……。大丈夫なのかな……」

 さとちんはいった。役者として舞台に上がることに慣れていない彼にとっては不安だったろう。変な話、おれはそんな彼の緊張を少しでも解せればと彼を飲みに誘ったのはあった。

 おれもタケシさんも名人も、それなりに舞台経験がある。おれら三人は、さとちんの不安を聞いた。

 懐かしい。おれも初舞台の前日は不安だった。だが、今は人の不安を取り除こうと酒を飲み話をしている。人間、どんなクズでも成長はするらしい。

 約二時間の飲みを終え、おれたちはそれぞれ家路についた。

「不安もあるけど、明日は頑張ろう」

 別れ際、そういっていたさとちんが印象的だった。夜が明けるまであと数時間ーー

 とこんな感じ。次回は本番だな。それと、打ち上げの話も書いてくか。

 とりあえず今日は体調も優れないんでここらで終わるわ。んじゃ、

 アスタラビスタ。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み