【迷走するシューティングスター】
文字数 2,280文字
先にお知らせしたいことがある。
明日、一七日は初舞台篇も詐欺アカウント篇もその他単発モノも更新はしないです。
そうか、二ヶ月続いた毎日更新もこれで終止符が打たれるのかと思われるかもしれないけれど、そうではなくて。というのもーー
一七日は残念なことにおれの誕生日なのだ。
年齢は、いわない。まぁ、これまでの駄文の中で簡単に推測できるだろうけど、そんなことは置いておいて。明日は、更新内容をちょっと変えてみようかと思っているのだ。
それは、この駄文集の中で一本誕生日にまつわるショートショートを書いてみようかと思っているワケだ。
一七日の更新分は枕もなし、あらすじなし、雑談もなしで、壱から拾まですべてシナリオとなる予定ーーとりあえずは、ね。
まぁ、更新できるかもわからんし、書けなかったら投稿はしないんで、期待はしないで欲しいーーあ、期待なんかしてない? 知ってる。
ちなみに、『ミスラス』の続きは絶対アップするんで、最悪そっちで許しておくれ。
そんなワケで昨日のあらすじであるーー「五条氏は、体育祭にて応援団長を務めることとなったのだ!」
一体いつの話をしているんだよって感じなんだけど、そんな昔話はどうでもいいわね。
本当のあらすじは、劇団員にあおいとの関係がバレた。そんな中、尚ちゃんとの交流によって五条氏の芝居は転がり出したのだ、とこんな感じ。ではーー
漸く軌道に乗った五条氏は、それからというもの絶好調だった。稽古の中でちょっとしたミスはあっても、芝居自体は芯が通ったように安定するようになってきた。
「最近の竜也くん、調子いいね。みんないってるよ。竜也くんは、本当に上手いって」
あおいにそういわれ、おれもいい気分。ノーマークの馬の骨がダークホースになる。こんな楽しいことはない。
「わたしは、全然ダメだなぁ……」あおいはいった。
おれは彼女に対して何とことばを掛けていいのかわからなかった。
実はあおいの芝居が上手くいっていないのは、おれも知っていた。
確かに、あおい自身も初めての主役でやらなければいけないことがたくさんあったのだが、個人の芝居に関しては始まった当初と比べるとかなりよくはなっていた。
では、何が問題だったのか。
それはおれが抱いていた問題と同じだった。というのは、恋人役の役者と上手くいっていなかったのだ。
随分前に書いたので忘れている人も多いだろうけど、あおいの相手役というのは、期待の新人である大野さんだった。
芝居が安定し始めた頃、ヨシエさんに「たまにはアフターこいよ」といわれ、あおいとともに再びアフターに参加するようになっていたのだけど、その時も大野さんの話題が上がっていた。
大野さんの芝居は、一見するとパワーがあって上手いように見えるが、繊細な部分は皆無で、演じ分けも乏しく、演じ方も仰々しくてリアリティがないとのことだった。
そんな話を入団当初に大野さんを持ち上げていた連中がしているのだから、酷い話。対して、まったくノーマークだったおれを誉め出すヤツも出てくるんだから人間なんて勝手だ。
だったらはじめから期待なんかしなければいいし、期待してなかったんならずっと距離だけ置いてーーおっと、こころの声が。
まぁ、数年後この手の話で劇団員のことが本気で嫌いになって、おれは『ブラスト』を辞めることになるんだけど、今はどうでもいいわ。
さて、大野さんだ。
大野さんとあおいの芝居が詰み掛けていたのは事実だった。それを裏づけるように大野さんはおれにこんな話をしてきたのだ。
「おれ、人が好きって感覚がわからないんだ」
バカみたいなマンガの読みすぎだろ、といいたくなるところだけど、そういって話してくれた大野さんの過去はなかなかに壮絶だった。
話によると、どうも、大野さんはこれまでの恋愛や人間関係で、他人をまったく信じられなくなってしまったというのだ。
ちなみに、この話は『ブラスト』のメンバーはおろか、付き合っている弥生にもいっておらず、敢えておれにだけ話したそうだ。
いい忘れたけど、大野さんは弥生と付き合ってたんよ。おれとあおいが付き合いだすより前にね。劇団内の性の乱れがヤバイですねぇ。
そんなことはさておき、何故大野さんがそんな話をおれにしたのか。それは、「ジョーなら信用できるから」らしい。
まぁ、こんなところで人が内密に打ち明けてくれた話を書き散らすおれのようなゴミを信用するなんて大概だとは思うけど、一応身バレを防ぐために個人名や団体名にフェイクを入れまくってるんで、それはご愛嬌。
大野さんはおれを信用する理由はいわなかったが、多分、それはおれが舞台人として染まりきっていないからだろうと今では思っている。
バンドマンほどではないけど、舞台役者には信用ならないヤツが多いからな。そもそも、人前で何かをやりたいって自己顕示欲の塊みたいなのにまともなのがいるほうが珍しいワケで。
そんなことはどうでもよくーー
大野さんも頑張っているようだったが、その努力が問題の解決につながるには、まだ果てしない時間が必要になりそうだったーー
とまぁ、今日は終わり。次回は、二回目の通しかな。一七日は予告通り頭からケツまでショートショートです。
てか、誕生日前に何でこんな悪口ばかりの記事書いてんだか。また一年詰みそうですねぇ。
アスタラビスタ。
明日、一七日は初舞台篇も詐欺アカウント篇もその他単発モノも更新はしないです。
そうか、二ヶ月続いた毎日更新もこれで終止符が打たれるのかと思われるかもしれないけれど、そうではなくて。というのもーー
一七日は残念なことにおれの誕生日なのだ。
年齢は、いわない。まぁ、これまでの駄文の中で簡単に推測できるだろうけど、そんなことは置いておいて。明日は、更新内容をちょっと変えてみようかと思っているのだ。
それは、この駄文集の中で一本誕生日にまつわるショートショートを書いてみようかと思っているワケだ。
一七日の更新分は枕もなし、あらすじなし、雑談もなしで、壱から拾まですべてシナリオとなる予定ーーとりあえずは、ね。
まぁ、更新できるかもわからんし、書けなかったら投稿はしないんで、期待はしないで欲しいーーあ、期待なんかしてない? 知ってる。
ちなみに、『ミスラス』の続きは絶対アップするんで、最悪そっちで許しておくれ。
そんなワケで昨日のあらすじであるーー「五条氏は、体育祭にて応援団長を務めることとなったのだ!」
一体いつの話をしているんだよって感じなんだけど、そんな昔話はどうでもいいわね。
本当のあらすじは、劇団員にあおいとの関係がバレた。そんな中、尚ちゃんとの交流によって五条氏の芝居は転がり出したのだ、とこんな感じ。ではーー
漸く軌道に乗った五条氏は、それからというもの絶好調だった。稽古の中でちょっとしたミスはあっても、芝居自体は芯が通ったように安定するようになってきた。
「最近の竜也くん、調子いいね。みんないってるよ。竜也くんは、本当に上手いって」
あおいにそういわれ、おれもいい気分。ノーマークの馬の骨がダークホースになる。こんな楽しいことはない。
「わたしは、全然ダメだなぁ……」あおいはいった。
おれは彼女に対して何とことばを掛けていいのかわからなかった。
実はあおいの芝居が上手くいっていないのは、おれも知っていた。
確かに、あおい自身も初めての主役でやらなければいけないことがたくさんあったのだが、個人の芝居に関しては始まった当初と比べるとかなりよくはなっていた。
では、何が問題だったのか。
それはおれが抱いていた問題と同じだった。というのは、恋人役の役者と上手くいっていなかったのだ。
随分前に書いたので忘れている人も多いだろうけど、あおいの相手役というのは、期待の新人である大野さんだった。
芝居が安定し始めた頃、ヨシエさんに「たまにはアフターこいよ」といわれ、あおいとともに再びアフターに参加するようになっていたのだけど、その時も大野さんの話題が上がっていた。
大野さんの芝居は、一見するとパワーがあって上手いように見えるが、繊細な部分は皆無で、演じ分けも乏しく、演じ方も仰々しくてリアリティがないとのことだった。
そんな話を入団当初に大野さんを持ち上げていた連中がしているのだから、酷い話。対して、まったくノーマークだったおれを誉め出すヤツも出てくるんだから人間なんて勝手だ。
だったらはじめから期待なんかしなければいいし、期待してなかったんならずっと距離だけ置いてーーおっと、こころの声が。
まぁ、数年後この手の話で劇団員のことが本気で嫌いになって、おれは『ブラスト』を辞めることになるんだけど、今はどうでもいいわ。
さて、大野さんだ。
大野さんとあおいの芝居が詰み掛けていたのは事実だった。それを裏づけるように大野さんはおれにこんな話をしてきたのだ。
「おれ、人が好きって感覚がわからないんだ」
バカみたいなマンガの読みすぎだろ、といいたくなるところだけど、そういって話してくれた大野さんの過去はなかなかに壮絶だった。
話によると、どうも、大野さんはこれまでの恋愛や人間関係で、他人をまったく信じられなくなってしまったというのだ。
ちなみに、この話は『ブラスト』のメンバーはおろか、付き合っている弥生にもいっておらず、敢えておれにだけ話したそうだ。
いい忘れたけど、大野さんは弥生と付き合ってたんよ。おれとあおいが付き合いだすより前にね。劇団内の性の乱れがヤバイですねぇ。
そんなことはさておき、何故大野さんがそんな話をおれにしたのか。それは、「ジョーなら信用できるから」らしい。
まぁ、こんなところで人が内密に打ち明けてくれた話を書き散らすおれのようなゴミを信用するなんて大概だとは思うけど、一応身バレを防ぐために個人名や団体名にフェイクを入れまくってるんで、それはご愛嬌。
大野さんはおれを信用する理由はいわなかったが、多分、それはおれが舞台人として染まりきっていないからだろうと今では思っている。
バンドマンほどではないけど、舞台役者には信用ならないヤツが多いからな。そもそも、人前で何かをやりたいって自己顕示欲の塊みたいなのにまともなのがいるほうが珍しいワケで。
そんなことはどうでもよくーー
大野さんも頑張っているようだったが、その努力が問題の解決につながるには、まだ果てしない時間が必要になりそうだったーー
とまぁ、今日は終わり。次回は、二回目の通しかな。一七日は予告通り頭からケツまでショートショートです。
てか、誕生日前に何でこんな悪口ばかりの記事書いてんだか。また一年詰みそうですねぇ。
アスタラビスタ。