【宇宙人フォーリングダウン】
文字数 1,799文字
世の中変なヤツばっかだな。
どの口がいってんだって話なんだけど、この世の中、思った以上に変なヤツが多い。
まぁ、これまでおれがこの駄文集で書いてきたヤツラはその中でも光るモノがある人たちだったと思うのだけど、やはり、そういうヤツラには、よくも悪くも意味不明さがあったと思うのだ。
それこそ、すぐに他人に因縁をつけるクセにとんでもないヘタレさ加減を見せては酷い目に遭うもこみちだったり、自称「遊戯王世界王者で、極真空手の世界チャンピオン」の高橋だったりとワケのわからない感じはこれを読んでいる人なら何となくわかると思うのだ。
さて、今日もそんな感じの変人の話だ。
いや、『妄想間違い電話』は?っていわれるかもーーいや、いわれねぇか。
まぁ、それに関してはまた追々書いてく。
じゃ、やってくわーー
これは確か中学二年のことだったと思う。その日はウィークデーで、普通に部活があったのだ。
昨日に続いて部活の話かって話なんだけど、まぁ、そうだ。
ちなみに、おれが所属していた卓球部に関しては昨日も書いた通り、上下関係も緩く、とても平穏な部活だった。
とはいえ、中には変なことをするヤツもいるわけでーーおれもそのひとり?間違ってない。
というのはさておき、その日の部活にてイカれたことをやっていたのは、あの「UT」だった。
UTを覚えているだろうか? そう、あの美形ゾンビに顔を殴られた結果、腹を押さえながら心臓が痛いと悶絶していたあの宇宙人である。
そのエピソードだけでも充分バグっているのだけど、この日のUTは何とーー
体育館の鉄骨によじ登っていたのだ。
もう書いているだけでも頭が可笑しくなりそうなのだけど、そういうことである。どういうワケか、UTは体育館の鉄骨によじ登ってはしたり顔を浮かべていたのだ。しかも、
「土グモの術!」
みたいな意味不明なことをいいながら、何度も鉄骨を上下しているのである。完全に頭の可笑しいガキである。いや、宇宙人である。
そんな光景に、我々部員も、
「やめたほうがいいよ」
や
「危ないよ」
や
「宇宙に帰るならUFO使えよ!」
や
「よいこのみんな、もうUFOエンディングとか、飽きちゃったんじゃないかな?」
みたいな感じでいっていたワケだ。最後のは完全におれがネタとしていったのだけど。
でも、UTはそんなことにはお構いなし。むしろ、下界で声を張り上げているおれたちを憐れむように見下しては、大丈夫だよの繰り返しで、完全に収拾がつかなくなっていた。
が、そんな中、顧問の座頭市川先生が現れたのだ。
まぁ、座頭市川といっても、盲目なワケでなく、シンプルに座頭市と市川という名前を捩っただけだったりする。由来はシンプルに北野武の『座頭市』からだ。年齢バレるな。
まぁ、この座頭市川先生なんだけど、厳しいといえば厳しいし、やる気がないといえばやる気がない人物で、怖そうな見た目にアンニュイな雰囲気という、よくわからない人だった。
そんな座頭市川先生が、鉄骨をよじ登っているUTを発見したんですな。そしたら、
「おい、UT! 何やってんだ! 早く降りろ!」
と怒鳴ったんですわ。そしたら、UTも気が気でなかったらしく、
「あわわわわ」
とかいいながら、すぐに鉄骨を滑り降りたんです。そしたら途中で、
足を滑らせたんだ。
みんな全身硬直、「危ないッ!」って思ったんだけど、UTもそういうことには慣れているのか、すぐさま体勢を整えて地面に着地したのだ。おれらもそれにはホッとしたのだけど、かと思いきや、バランスを崩したUTは、
よろけて股間を卓球台にぶつけていました。
もうね、体育館中に「おうふッ!」って悲鳴が響き渡ったからな。その悲鳴とともに体育館中の視線がUTに釘付けになったのはいうまでもなく、座頭市川先生はともかくとして、我々部員はその光景に吹き出してしまいました。コントだろ、アレ。
そんな感じで股間を押さえながら悶絶しているUTに対し、座頭市川は説教を開始。片方は激痛を堪えて涙目、片方はそんなことお構いなしに淡々と説教をする。中々の地獄絵図だった。てか、股間を打ったら股間が痛くなるのは普通なんだな。
結局、UTもそれ以降はどこかによじ登るということもやめ、平穏に変人ライフを送っていたのだとさ。
変人なのは変わらないってのが味噌よな。
アスタラビスタ。
どの口がいってんだって話なんだけど、この世の中、思った以上に変なヤツが多い。
まぁ、これまでおれがこの駄文集で書いてきたヤツラはその中でも光るモノがある人たちだったと思うのだけど、やはり、そういうヤツラには、よくも悪くも意味不明さがあったと思うのだ。
それこそ、すぐに他人に因縁をつけるクセにとんでもないヘタレさ加減を見せては酷い目に遭うもこみちだったり、自称「遊戯王世界王者で、極真空手の世界チャンピオン」の高橋だったりとワケのわからない感じはこれを読んでいる人なら何となくわかると思うのだ。
さて、今日もそんな感じの変人の話だ。
いや、『妄想間違い電話』は?っていわれるかもーーいや、いわれねぇか。
まぁ、それに関してはまた追々書いてく。
じゃ、やってくわーー
これは確か中学二年のことだったと思う。その日はウィークデーで、普通に部活があったのだ。
昨日に続いて部活の話かって話なんだけど、まぁ、そうだ。
ちなみに、おれが所属していた卓球部に関しては昨日も書いた通り、上下関係も緩く、とても平穏な部活だった。
とはいえ、中には変なことをするヤツもいるわけでーーおれもそのひとり?間違ってない。
というのはさておき、その日の部活にてイカれたことをやっていたのは、あの「UT」だった。
UTを覚えているだろうか? そう、あの美形ゾンビに顔を殴られた結果、腹を押さえながら心臓が痛いと悶絶していたあの宇宙人である。
そのエピソードだけでも充分バグっているのだけど、この日のUTは何とーー
体育館の鉄骨によじ登っていたのだ。
もう書いているだけでも頭が可笑しくなりそうなのだけど、そういうことである。どういうワケか、UTは体育館の鉄骨によじ登ってはしたり顔を浮かべていたのだ。しかも、
「土グモの術!」
みたいな意味不明なことをいいながら、何度も鉄骨を上下しているのである。完全に頭の可笑しいガキである。いや、宇宙人である。
そんな光景に、我々部員も、
「やめたほうがいいよ」
や
「危ないよ」
や
「宇宙に帰るならUFO使えよ!」
や
「よいこのみんな、もうUFOエンディングとか、飽きちゃったんじゃないかな?」
みたいな感じでいっていたワケだ。最後のは完全におれがネタとしていったのだけど。
でも、UTはそんなことにはお構いなし。むしろ、下界で声を張り上げているおれたちを憐れむように見下しては、大丈夫だよの繰り返しで、完全に収拾がつかなくなっていた。
が、そんな中、顧問の座頭市川先生が現れたのだ。
まぁ、座頭市川といっても、盲目なワケでなく、シンプルに座頭市と市川という名前を捩っただけだったりする。由来はシンプルに北野武の『座頭市』からだ。年齢バレるな。
まぁ、この座頭市川先生なんだけど、厳しいといえば厳しいし、やる気がないといえばやる気がない人物で、怖そうな見た目にアンニュイな雰囲気という、よくわからない人だった。
そんな座頭市川先生が、鉄骨をよじ登っているUTを発見したんですな。そしたら、
「おい、UT! 何やってんだ! 早く降りろ!」
と怒鳴ったんですわ。そしたら、UTも気が気でなかったらしく、
「あわわわわ」
とかいいながら、すぐに鉄骨を滑り降りたんです。そしたら途中で、
足を滑らせたんだ。
みんな全身硬直、「危ないッ!」って思ったんだけど、UTもそういうことには慣れているのか、すぐさま体勢を整えて地面に着地したのだ。おれらもそれにはホッとしたのだけど、かと思いきや、バランスを崩したUTは、
よろけて股間を卓球台にぶつけていました。
もうね、体育館中に「おうふッ!」って悲鳴が響き渡ったからな。その悲鳴とともに体育館中の視線がUTに釘付けになったのはいうまでもなく、座頭市川先生はともかくとして、我々部員はその光景に吹き出してしまいました。コントだろ、アレ。
そんな感じで股間を押さえながら悶絶しているUTに対し、座頭市川は説教を開始。片方は激痛を堪えて涙目、片方はそんなことお構いなしに淡々と説教をする。中々の地獄絵図だった。てか、股間を打ったら股間が痛くなるのは普通なんだな。
結局、UTもそれ以降はどこかによじ登るということもやめ、平穏に変人ライフを送っていたのだとさ。
変人なのは変わらないってのが味噌よな。
アスタラビスタ。