【盗まれた健太郎ゲーム】

文字数 1,955文字

 オンライン飲みというのがある。

 こんなことを書くと、「まーたコイツ、文明批判するぞ」だとか、「老害きたー!」とか、「あぁ……ッ! 気持ちいい……ッ!」とかいわれると思うのよ。でも、まぁ、オンライン飲みっていっただけでそんな風にいわれてもねぇ……、ひとりイッてるし。

 そもそもおれはオンライン飲みに偏見なんか持っちゃいないんよ。まぁ、それよりタイトルが意味不明すぎて本格的にコイツイカれてるなと思われるかもしれないのだけど、こんなことばかりいってたら話が進まないんで先をいきますがのぉ、オンライン飲みをやったのよ。

 メンツはシーズンごとによく会っていた中学時代の友人三人とおれ。

 お前の友達はアダルトビデオだけだろって?ーーうっせ、人間の友達もいるわ。

 ま、会っていた、と過去形なのも、やはり例のアレの影響が大きく、都市部に集結して飲めなくなったもいうのが理由で。でも、やはり互いの安否や現状は確認したいじゃない。というわけで、オンライン飲みをしたワケだ。

 しかし、直接会って杯を酌み交わしたいというのが本音とはいえ、長年の友人たちとの飲みはオンラインでも充分に楽しく、それこそ前に書いた『アンダーグラウンド・デストロイヤー』みたいな昔話もたくさんしたわけだ。

 まぁ、実をいえば、このメンツでオンライン飲みをしたのは二回目で、何となくは勝手を覚えてきたんだけど、ある種、オンラインのノリだからこそできるものもある。

 それが、ゲームだ。

 ゲームといっても、プレステとかではなく、頭と口があれば誰でもできる簡単なもの。頭と口っていって卑猥な想像をした貴様は、アポロガイストに「貴様は死刑だぁッ!」といわれても文句はいえないなーーあぁ、そんな想像したのはおれだけですか、そうですか。

 というわけで今回は、このオンライン飲みでやったゲームについて書いていこうと思う。大丈夫、友達がいればできるから。友達がいないというそこのアナタは時間よ止まれシリーズでも見ていなさい。

 で、ゲームの名前なんだけど、実は特になくて。まぁ、便宜上、『盗まれた健太郎ゲーム』とでもいっときますわ。ちなみに、健太郎というのは、飲みの最中にホストによって何度も名前を変えられた健太郎くん(仮名、な)の名前から取った。ゲームの内容とは特に関係ないよ。

 さて、じゃあ今回は四人でプレイすることを前提に話を進めていく。ちなみに三人以上ならプレイ可能なので、暇な時にでも是非プレイしてみてよねッ!

 では、ルール説明な。

 ルールは非常に簡単。四人の内のひとりが、別のひとりにお題を伝え、お題を伝えられた人が、三分という制限時間の中で横文字を使わずにそれについて説明し、残りのふたりを答えに導くというものだ。

 何だ、簡単だなと思われるかもしれないが、これが案外難しい。横文字禁止という制約があることもあって、可能な限りそれに近い日本語をチョイスしつつ、如何にお題のワードを表現していかなければならないので、話すほうはアドリブ力に表現力、想像力が必要だし、答えるほうは想像力に推理力が問われていく。

 簡単に例を挙げてみよう。是非、当ててみて欲しい。

「日本を代表する架空の存在で、とある秘密結社により軟禁、肉体を機械で改造されるも、命かながら脱出し、世界征服を企むその秘密結社に戦いを挑んでいる。普段は人間の姿をしているが、ある特定の動きをすることで、真の姿となり、二輪車に乗って悪と戦う正義の味方」

 と、こんな感じなんだが、何だかわかったろうか。正解は「仮面ライダー」なのだけど、どうだったかな。

「いや、仮面ライダーっていってもぉー、昭和と平成で全然違うしぃー」

 とかイチャモンつけてくるコミュ障とオタクはグロンギのゲゲルにでも参加しててください。まぁ、そんな感じで。じゃあ、最後にひとつ問題だけ置き逃げして消えるわ。じゃあーー
 
「結論からいえば、それは電子機器だ。基となった道具自体はそれこそ何十年も前から存在しているが、手軽に持ち歩けるようになったのはここ二十五年くらい。当初はそれこそ単一の機能しか持たなかったが、現在では幾多の機能を実装し、一家に一台、いや、ひとりに一台といっても過言ではないくらいに我々の生活に浸透している。中にはひとりで複数個所有している場合もあり、時と場合によって使い分けすることも。最近では使う人も少なくなったが、電子化された手紙を送ることもできる。また、世界中に転がる情報に接続できたり、今そこにある光景を写真として残すこともできたり、と多様な用途に使われている優れた機器だ」

 わかったかな? じゃ、アスタラヴィスタ。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み