【霊障、冷笑と共に】

文字数 1,311文字

 関東でも雪が降るらしい。

 あくまで「らしい」とのことなので実際はどうかわからないのだけど、個人的な印象からするとそんなに降らないんじゃないかと思う。

 というのも、「雪が降る」といわれてそれが大雪になったことが、これまでなかった気がするからだ。

 もしかしたら、おれの気のせいなのかもしれないけど、関東で積もるほどの雪が降る日というのは、基本的にゲリラ的な気がするのだ。

 まぁ、とはいえ、雪が降ることと雪が嬉しいかはまた別の話だったりする。

 じゃあ、おれはどうなのかというと、正直困ってしまう。というのも、嬉しいといえば嬉しいし、イヤだといえばイヤだからな。

 まず、何がイヤかといえば、交通の便が非常に悪くなることだ。

 車にしろ自転車にしろ歩きにしろ、スリップの危険が高くなるし、それで運転が慎重になったり、交通整備が入ったりすることもあって、交通渋滞が起こることも多くなる。

 かくいうおれもマンホールや側溝でスリップしたことがたくさーーこの文章がスリップしてるって? うっせ!

 ただ、そんな中でも、雪が積もって嬉しいと感じる瞬間がある。それは、白く染まった夜の世界を見れた時だ。街灯の光を反射した白銀の雪は世界を白く染め上げ、明るくする。おれはそんな光景が大好きなのだ。

 とまぁ、良し悪しがある降雪ではあるけれど、今日はそんな降雪によって起こった出来事を話していきたいと思う。んじゃーー

 あれは数年前のことだったと思う。

 その日は帰宅時には既に雪が随分と降っており、関東には珍しく、何十センチと雪が積もった日だったと思う。

 おれは仕事を終え、翌日は休みということもあって、おれは真っ暗な部屋の中でホラーゲームをひとりやっていたのだ。

 真冬にホラーってって思われるかもしれないけど、やってみると結構楽しいよ?ーーそれはさておき。

 その時やってたゲームというのが、『零』という特殊なカメラを使って霊を撮影して除霊していくというモノだったのだけど、このゲーム、マジで怖いのだ。

 正直、いい大人になった今でも、やっているとたまにビビってしまうのだけど、その時も唐突な霊の出現や何かで結構ビビっていたのだ。

 そんな感じで、ビクビクしながらゲームを進めていたのだけど、そしたらーー

 ドンッ!

 何かが崩れる音がしたのだ。

 思わずビクッとしてしまい、何があったかと部屋の見回したのだけど、特に何ともない。

 ゲーム内でも何かトラブルが起きたワケでもない。

 ただ、やっているゲームがゲームで、しかもおれの部屋の目の前が墓地ということもあって、ただならぬモノを感じたおれはゲームをストップして、家の中を確かめることにしたのだ。

 だが、何もなかった。

 これにはただならぬ不気味さを感じ、ゲームを止めて布団に入ったのだ。

 翌朝、雀の鳴き声の中、ベッドから出ると、

「えぇ!?」

 外からそんな声が聴こえて来たのだ。一体何があったのかと、外に出てみたのだけど、

 ガレージの屋根が雪の重さで崩れてました。

 これには思わず絶句。同時に、昨夜の轟音の正体がこれだったのだと理解したのでした。

 関東での雪予報、果たして雪は降るのだろうか。

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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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