【脂肪なんか死亡しろ！】

　ダイエットを始めて四ヶ月、漸く十キロ減量できた。

　まぁ、こんなモンといえばこんなモンなのだろう。というか、四ヶ月で十キロってのが早いのか遅いのかがわからないから何ともいえないのだけど、体重ーーというより脂肪ーーが落ちたことには心底ホッとしている。

　あとは保険でもう二、三キロ落として体重を維持しておけばいいかという感じではあるのだけど、どうせおれのことだ。数年後にはまた十キロ太っているだろう。

　それじゃ、何の意味もないじゃんといわれても仕方ないのだけど、実をいえば、おれは過去何度もそういったことを繰り返している。

　受験期に太っては進学して痩せ、ストレスにやられて太ってはまた痩せ、昨年は緊急事態宣言で人生に張り合いがなくなり食うことで埋め合わせをした結果太り、今はその分の減量をしているワケだ。

　実際、昨年は緊急事態宣言による外出自粛で太り散らした人が随分と多かったらしく、今では肥満がちょっとしたトレンドみたいになっている。肥満なんかトレンドになんなよって話だけど、やはり家にいろと言われると食うことぐらいしか娯楽がなくなってしまう。

　まぁ、読書や筋トレや何かの趣味があるだろって話にもなるだろうけど、昨年のようにまったく前例のない状態でずっと自宅に缶詰めになっているとストレスが酷過ぎて趣味に興じる精神的余裕もなくなってしまう。

　とはいえ、二度目の緊急事態宣言ともなると今度は勝手もわかっているーーと思いたい。だからこそ、もう同じ過ちは繰り返したくない。

　だが、気が抜けないのもまた事実だ。

　というのも、宣言が長期化しないとも言い切れないし、その間にどんなトラブルがあるかもわからないからだ。まぁ、そういうことはあって欲しくはないけれど、この状況下だと淡い期待を持ってもいられない。

　何故なら生活習慣病は待ってくれないから。

　世間が自粛しているとか、ウイルスで半モラトリアムだとか、そんなのは人体には何の関係もない。

　聞くところでは、自粛生活で動くことが少なくなって骨が弱まり骨折や骨粗鬆症のリスクが高まっているらしい。

　骨は勿論だが、世間でウイルスによる自粛生活で太る人が多くなっていることを考えると、それだけ生活習慣が乱れているのだと言っても大げさではないのではないだろうか。

　そうでなくともリモートワークが増えて、動く機会が少なくなっている人も少なくないだろう。そうなると意識的に行動していかなければ、ヘドロのような贅肉や忍び寄る病魔に肩を叩かれるのも時間の問題だろう。

　というワケで、あと少しだけ体重を落とすことにするわ。何でそんなに健康のことに拘るのかって？ それは以前健康診断で引っ掛かったのもあるし、それにーー

　どうも肝臓がよろしくないらしいんよな。

　これは飲み過ぎが祟ったのもあるだろうし、筋トレのほうも少々オーバーワーク気味なのかもしれない。いずれにしろ、暫くは健康に気を遣わないとダメそうだわ。

　何ともメタボリックな文章になってしまったけど、今日はここまで。次回からまた通常に戻るわ。そんなワケでーー

　アスタラビスタ。