【ロング・ロング・タイム】

文字数 902文字

 短いようで長い時間だったと思う。

 まぁ、こういういい方をすると、あたかももう終わったことに関して話しているようにも聴こえるかもしれないけど、実は全然終わっていない。というのもーー

 このウイルス騒動に終わりが全然見えないからだ。

 このウイルス騒動にはまだまだ終わりは見えない。真っ暗闇の中を手探りで歩くように、不確定で不安定な足場をゆっくりとゆっくりと歩くように、この先の見えない時間はまだまだ続くだろう。

 では、何がいいたかったか。それはーー

 久しぶりにお会いできた人がいたということだ。

 まぁ、久しぶりに会うといっても、特に接点がなくなって会わなくなった人との再会ではなく、このウイルス騒動によって、会うことがなくなっていた人との再会だったワケだ。

 その方は、六十代半ばの男性で、おれの歌友達だったワケだ。が、その方も二年前の年末に、例のウイルスが猛威を奮い始めた辺りになって、やはりウイルスを理由に活動を自粛、お会いすることもなくなっていた。

 が、この前、ちょっとした切っ掛けでお久しぶりにお会いしたワケだ。というのも、ワクチンを二度打ち終えたので、そろそろ活動を再開しようということになったというのだ。

 恥ずかしい話、おれは余りにも久しぶりでーープラス、マスク姿ということもあって、最初は誰だかわからなかった。

 だが、声を掛けられて漸く気づき、思わぬ再会に思わず声を上げてしまったのだ。

 しかし、ウイルス騒動で会えなくなった方と久しぶりの再会をするのは何とも感慨深い。

 それまではコンスタントに会っていた人でも、このウイルス騒動で会うことがなくなると、やはり寂しいモノがあるし、期間が開いて慣れたように感じていても、その実、意識下ではどこか寂しさを感じているのかもしれない。

 長い、長いこの騒動で会うこともなくなってしまった人も多いだろう。だが、そういった人と無事再会できることを祈って、今という時間を耐え抜くしかないよな。

 先は見えない。だが、終わりが来ないワケではない。灰色の空に再び青みが差すことを祈って、今は頑張って行こうじゃないの。

 会えなくなった人たちにまた会うためにーー

 アスタラ。
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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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