【死と暴力と背徳の街】

文字数 1,960文字

 長く住んだ街には、その人の魂が宿る。

 そんな感じのセリフが『ロッキー・ザ・ファイナル』にあったが、それは正しいと思う。

 どんな街でも歴史があり、そこに住んでいた人たちの歴史がある。歴史も街も人によって作られ発展していくのはいうまでもない。

 確かに、ひとつの自治体に対して、たったひとりの誰かの影響力などたかが知れているが、ひとりの誰かにとって、ひとつの街の影響力は計り知れない。

 街の影響を受けた誰かが、社会や経済、文化を動かしていく。

 おれの書くシナリオにもいくつかの街が出てくるが、明確にモデルとなった街があるのは、「川澄市」を始め、「外夢市」、「五村市」の三つで、その中でも特によく出てくる外夢と五村は、埼玉と東京と場所は違えど、モデルになった街はどちらも同じだったりする。

 もうお解りだろうけど、そのモデルになった街というのは、おれが産まれ育った街である。大学時代に住んでいたふたつの街も要素としては入っているとはいえ、やはり自分の産まれ育った故郷の影響が大きいのはいうまでもない。

 因みに、この駄文集では便宜上「五村市」と呼んでいるけど、情勢やロケーションでいえばシナリオ上の「外夢市」のほうが近い。

 因みにこれはシンプルに呼び名を付け間違えて引っ込みがつかなくなっただけだったりする。そもそも五村市の隣街が川澄市になっている時点でおれのシナリオと矛盾するんだけど、フェイクを入れているとはいえ現実にあった話とフィクションの違いはあるんでそれはそれでいいのかもしれない。

 では、この「五村市」と「外夢市」のモデルとなった街はどんな街なのか。

 今回も便宜上「五村市」と呼ばせて貰うけど、シナリオの五村市とは別物なんでご注意をーー何だかややこしいな。

 さて、おれの故郷であり現在の居住地でもある五村市ではあるけど、シナリオ上の外夢と五村と同様、治安はあまりよろしくない。

 シナリオ五村のように市民に名の知れた半グレ組織はいないとはいえ、ろくでもないチンピラやアウトローは普通にいる。

 書き始めると長くなるんで今回は紹介しないけど、おれが個人的にチンピラやアウトローに絡まれた話も普通にある。

 それだけではなく、高校時代、川沿いの公園のある通りで某政治団体に追い掛けられたり、電車を降りて改札を出たら高校生同士が殴り合っていたり、つい最近では駅前ロータリーでひとりのオッサンを大勢のチンピラが取り囲んで恫喝していたなんてこともあったーーそれも駅前交番のすぐ目の前で、だ。

 また、おれが住んでいるエリアからは外れるが、全国放送のニュースに流れるような殺人事件や暴力事件が定期的に起きている気がするし、公共物が同時多発的に不審火で燃えるなんて怪事件もあって、治安は結構悪い。

 おれも上記のエリアでチンピラに絡まれたり、ロードバイクのーーこれは後で記事にするから書かないでおくわ。

 これだけ書くとスラム街のような場所に住んでいるのだろうと思われるかもしれないけど、取り敢えず今のところは県内でもトップクラスの経済力を有しているし、様々な広報活動もあってかテレビのバラエティ番組でも度々取り上げられることがあるような基盤がある上、都内にも電車で一本で出れることもあって決して住みにくい街というワケでもなかったりする。

 何よりおれも嫌いではないしな。まぁ、レジャー施設が少なくてワザワザ川澄や近隣の市まで出なきゃなのは面倒なんだけど。

 そもそも居合も沖縄空手も市外に出て稽古しているしな。それくらい文化的レベルは低いってことではあるワケでーーあと教育レベルも。

 ここまで悪口ばっかじゃないかって感じではあるんだけど、さっきもいった通り、おれは故郷である五村は嫌いではない。

 少なくとも、猥雑な上に発展しているように見えて全然発展していない大学時代に住んでいた都市に比べたらずっといい。

 そもそも故郷ってだけでもアドヴァンテージだしな。因みに大学時代に住んでいたふたつの街は本当に嫌いですーー名前はいわないけど。

 まぁ、そんな五村に対する屈折した愛情が今の自分のシナリオに出て来るふたつの都市という形で具現化しているワケだ。

 それにある意味シナリオの中で架空の都市として具現化させることによって五村自体に魂を宿しているのかもしれないなーー腐った魂を。

 さて、そんな故郷について話して来たワケだけど、今日はここら辺で終わっておく。エピソードがありすぎて詳しく話せないというのもあるし書くにも書きづらい部分もあって、詳しい話は後日、いつも通りの記事でお送りするわ。

 では、これからもシナリオ上の「五村市」と「外夢市」も、この駄文集上の「五村市」も、どうかよろしくということで今日は終わりにしようかと思う。んじゃ、

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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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