【妖艶な紫のドレスを着た女】
文字数 1,929文字
取り敢えず三ヶ月連続更新は済んだわけだ。
というわけで目標は四ヶ月連続更新ーーってなワケにもいかんだろうな。まぁ、何を弱気になっているんだって感じなんだけど、何も書かずに寝落ちすることもあるだろうから期待はーー期待してない?なら安心してサボれる。
とまぁ、今日もまた『妄想間違い電話篇』なのだけど、間違い電話の話だと枕を考えるのが面倒っていうか、アイディアがなくて困る。
そもそも、今この文章を書いている時点で枕だけでなく、本編のアイディアすらないのだから枕何か考える余裕もないのだ。
というワケで、今日も適当に書いてくわ。あらすじなーー
『近藤武蔵は苛立っていた。サトコに関する手掛かりはどこにもなかった。苛立つ武蔵は、ストリートで問題を起こし、それについて警官から咎められるが、誰も武蔵を止めることはできなかった。そんな中、懇意にしている探偵から連絡が入り、武蔵はサトコに関する手掛かりを手にしたのだった』
とまぁ、こんな感じ。じゃ書いていきますか。あまり武蔵の悪口はいっちゃダメよ。
ほいじゃ、いくーー
東京に着いたのは、夜の十時を回った頃だった。フサエは下町のストリートを歩いていた。
初めて見上げる東京のビル郡にフサエは息を飲んだ。東京にはこんな凄い建物があるのか。
それに夜だというのに、まるで白昼のように明るいのには驚きだった。自分の住んでいる田舎は、夜になったら先も見えないほどに暗いというのに。そう思うのも、フサエが初めて東京の地に足を踏み入れたからだった。
いや、今はそんなことで感嘆している場合ではない。時間的に考えてナオの通っている大学も閉まっているだろうし、ナオの住んでいる場所も、電話とメールがデタラメだったこともあって当てにはならない。
こんなことならナオの友達に話を訊いておけばよかったとも思ったが、よくよく考えたら自分はナオの友人をひとりも知らない。
ナオ。毎日顔を合わせ、毎日食卓を囲み、毎日何かしらの会話をーーいや、
あれは本当に会話と呼べただろうか。
話すのはいつも自分ばかりで、ナオはただ蚊の鳴くような声で相槌を打つばかり。そんなものが会話と呼べるだろうか。
女の子を産んだ友人たちはみな、娘と仲がよく、日常での出来事を何でも話し合えるし、一緒にショッピングへいき、ランチを楽しんでいるとのことだった。
だが、そんな経験は自分にはなかった。
ナオはいつだって冷めていた。理由はわからない。ただ、まるで自分のことを嫌っているかのように応対は冷ややかで、何をやるにしても熱意などーーいや、そもそも娘が何を好きで、何が嫌いなのかすら知らなかった。
フサエはナオのことをろくにわかっていなかった。
夜のストリートを照らす電灯が、フサエの目許を輝かせる。その輝きはまるで流れ星のように零れ、地面に落ちていく。流星群。自分は一体、ここで何をしているのだろう。
酔っ払ったサラリーマンや大学生は人生を謳歌するように夜の街で雄叫びを上げ、露出度の高い服装をした女性たちは、まるで男を誘うようにして尻を振って歩いている。
ここは自分が歩くには明るすぎた。
いや、そんなことを考えている場合ではない。それよりもナオだ。ナオがどこにいるかはわからない。大学の学生課にてナオのことを訊ねるのは明日にして、今はーー
フサエの目が見開かれた。
パープルの派手なドレス姿に高そうなバッグを腕に掛けたナオが、すぐそこに停まっていたタクシーから降りてきたのだ。
コツコツ。ヒールを履いたナオの足音がフサエの内耳で反響する。
ナオ。フサエは思わず声を荒げていった。だが、ナオはブスッとした顔をしたまま自分のことなど見向きもせずに路地裏への入り口へと入っていってしまったのだ。
フサエは走った。腹や顔に張り付いた贅肉が運動不足の身体に更なる追い打ちを掛ける。息なんかすぐに切れてしまう。だが、今は立ち止まっている暇などない。
路地裏へ入る。路地裏は表のストリートとはうって変わって、まるで地の底のように真っ暗だった。
ナオの姿もなくなっていた。
表通りから漏れる微かな明かりから見るに路地裏は狭い一本道。横に折れることもできなければ物陰に隠れることも不可能だった。
ヒールの音も聴こえなかった。
一体ナオはどこへいってしまったのだ。
あのナオは幻影だったのか。
ナオを探すことを焦る自分のこころが見せた幻影だったのだろうか。
フサエは身体を折ってひざに手をつくと、大きく息を切りながら、再び涙を流したーー
というワケで、今日は終わり。ここまで武蔵とフサエの話を交互にやっていったけど、別に交互でなくてもいい気がしてきたな。
ま、いっか。
アスタラビスタ。
というわけで目標は四ヶ月連続更新ーーってなワケにもいかんだろうな。まぁ、何を弱気になっているんだって感じなんだけど、何も書かずに寝落ちすることもあるだろうから期待はーー期待してない?なら安心してサボれる。
とまぁ、今日もまた『妄想間違い電話篇』なのだけど、間違い電話の話だと枕を考えるのが面倒っていうか、アイディアがなくて困る。
そもそも、今この文章を書いている時点で枕だけでなく、本編のアイディアすらないのだから枕何か考える余裕もないのだ。
というワケで、今日も適当に書いてくわ。あらすじなーー
『近藤武蔵は苛立っていた。サトコに関する手掛かりはどこにもなかった。苛立つ武蔵は、ストリートで問題を起こし、それについて警官から咎められるが、誰も武蔵を止めることはできなかった。そんな中、懇意にしている探偵から連絡が入り、武蔵はサトコに関する手掛かりを手にしたのだった』
とまぁ、こんな感じ。じゃ書いていきますか。あまり武蔵の悪口はいっちゃダメよ。
ほいじゃ、いくーー
東京に着いたのは、夜の十時を回った頃だった。フサエは下町のストリートを歩いていた。
初めて見上げる東京のビル郡にフサエは息を飲んだ。東京にはこんな凄い建物があるのか。
それに夜だというのに、まるで白昼のように明るいのには驚きだった。自分の住んでいる田舎は、夜になったら先も見えないほどに暗いというのに。そう思うのも、フサエが初めて東京の地に足を踏み入れたからだった。
いや、今はそんなことで感嘆している場合ではない。時間的に考えてナオの通っている大学も閉まっているだろうし、ナオの住んでいる場所も、電話とメールがデタラメだったこともあって当てにはならない。
こんなことならナオの友達に話を訊いておけばよかったとも思ったが、よくよく考えたら自分はナオの友人をひとりも知らない。
ナオ。毎日顔を合わせ、毎日食卓を囲み、毎日何かしらの会話をーーいや、
あれは本当に会話と呼べただろうか。
話すのはいつも自分ばかりで、ナオはただ蚊の鳴くような声で相槌を打つばかり。そんなものが会話と呼べるだろうか。
女の子を産んだ友人たちはみな、娘と仲がよく、日常での出来事を何でも話し合えるし、一緒にショッピングへいき、ランチを楽しんでいるとのことだった。
だが、そんな経験は自分にはなかった。
ナオはいつだって冷めていた。理由はわからない。ただ、まるで自分のことを嫌っているかのように応対は冷ややかで、何をやるにしても熱意などーーいや、そもそも娘が何を好きで、何が嫌いなのかすら知らなかった。
フサエはナオのことをろくにわかっていなかった。
夜のストリートを照らす電灯が、フサエの目許を輝かせる。その輝きはまるで流れ星のように零れ、地面に落ちていく。流星群。自分は一体、ここで何をしているのだろう。
酔っ払ったサラリーマンや大学生は人生を謳歌するように夜の街で雄叫びを上げ、露出度の高い服装をした女性たちは、まるで男を誘うようにして尻を振って歩いている。
ここは自分が歩くには明るすぎた。
いや、そんなことを考えている場合ではない。それよりもナオだ。ナオがどこにいるかはわからない。大学の学生課にてナオのことを訊ねるのは明日にして、今はーー
フサエの目が見開かれた。
パープルの派手なドレス姿に高そうなバッグを腕に掛けたナオが、すぐそこに停まっていたタクシーから降りてきたのだ。
コツコツ。ヒールを履いたナオの足音がフサエの内耳で反響する。
ナオ。フサエは思わず声を荒げていった。だが、ナオはブスッとした顔をしたまま自分のことなど見向きもせずに路地裏への入り口へと入っていってしまったのだ。
フサエは走った。腹や顔に張り付いた贅肉が運動不足の身体に更なる追い打ちを掛ける。息なんかすぐに切れてしまう。だが、今は立ち止まっている暇などない。
路地裏へ入る。路地裏は表のストリートとはうって変わって、まるで地の底のように真っ暗だった。
ナオの姿もなくなっていた。
表通りから漏れる微かな明かりから見るに路地裏は狭い一本道。横に折れることもできなければ物陰に隠れることも不可能だった。
ヒールの音も聴こえなかった。
一体ナオはどこへいってしまったのだ。
あのナオは幻影だったのか。
ナオを探すことを焦る自分のこころが見せた幻影だったのだろうか。
フサエは身体を折ってひざに手をつくと、大きく息を切りながら、再び涙を流したーー
というワケで、今日は終わり。ここまで武蔵とフサエの話を交互にやっていったけど、別に交互でなくてもいい気がしてきたな。
ま、いっか。
アスタラビスタ。