【若造と呼ばれても】

文字数 1,504文字

 芝居の稽古が始まって約一ヶ月となる。

 そんな感じで土曜日は、芝居の稽古と沖縄空手の稽古でやたらと慌ただしく過ごしているのだけど、電車が本当に嫌いということ以外は全然イヤなことはないーーもはやおれにとって電車は相容れない存在なんだろうな。

 まぁ、そんな電車の話はさておいて、芝居の稽古はどうなのって感じなのだけど、これがまた面白くて仕方ないのだ。

 まぁ、約一年半ぶりの芝居ということで、役を演じる感覚も忘れてるんじゃないかって感じになりそうだし、事実、おれ自身もそんな風に思っていたのだけど、とはいえ、そんな心配は杞憂だったと今は思っている。

 というか、居合も沖縄空手もそうだったけど、不思議と休止期間を少し置いたほうが、案外上達が早くなる気がするのだ。

 まぁ、居合と沖縄空手はどちらも数ヶ月の休止程度で済んだこともあるし、それに比べたら芝居をやっていない一年半という期間は長すぎる気もするけれど、案外、その長い休止期間を置いても、自分の能力が低くなっているという気はしなかった。

 というか、むしろ前よりよくなってるんじゃないかと思ってしまうこともあるくらいだ。

 稽古してないのに、どうしてよくなるんだよって話だけど、やはり、ずっと走り続けるよりも、たまには立ち止まってその場の風景に目を凝らす必要もあるということなのだろう、と個人的に考えている。

 確かに、常に前進しようとひたむきになるのもいいかもしれない。だが、走ってばかりでは、その場の景色は大して見えない。

 そんな景色必要なのか、と訊かれたら明確な答えは出せないのだけど、個人的に思うのは、多分、前進することも必要だが、この余分とも思われる止まった時に見える風景というのも、同様に大事なのではないかということだ。

 変な話、前進し続けようとし過ぎると、自然と思考も視野も狭まってしまう。だが、休止期間を置くと、また別の情報が入ってくる。その一見何の役にも立たなそうな情報こそが、大事なんだと、おれは思うのだ。

 何事も、ガチガチにきつく締めるより、多少の遊びがあるほうが長持ちするし、上手く機能するワケだしな。

 さて、そんな話ばかりしていると、肝心の今やってる芝居のほうはどうなのかってなりそうなんで、そっちに話を移すけど、ずばり、凄く楽しい。

 キャストとしては、おれが最年少で、おれ以外のメンツはみんなおれより10は年上。だけど、そんな環境が心地よくて仕方ないのだ。

 以前も話したけど、このキャストの中には、かつてブラストで犬猿の仲だった正さんもいるのだけど、そんなのは所詮過去の話。今は互いに普通に話をするし、個人的にはわだかまりもなく自然なコミュニケーションが成立していると思っている。それで思うのはーー

 正直、おれは自分が根に持つタイプだと思っていたのだけど、案外そうでもないらしいということだ。

 まぁ、正さんもそうだけど、他のキャストもいい人ばかりで、やり易いし、それにメチャクチャ楽しいのだ。お陰でこれからどう稽古が展開していくか、今から楽しみで仕方ない。

 残念なことに演出の方とはまだ会っていないのだけど、プロの方だから、スケジュールもきつきつで、それも仕方ないだろう。

 でも、初めてのプロの演出というのが、今から楽しみで仕方ないのだ。

 本番まではまだまだ時間がある。セリフは大体覚えた。あとはどこまで自分の役と芝居に向き合えるか、だと思う。

 まぁ、また何れ話して行くわ。

 正直、今のご時世、舞台演劇というのはかなり苦しい状況ではあるけど、逆風、逆境に負けずに頑張って行けたらいいと、おれは思う。

 そういうワケで、今日は終わり。

 アスタラ。

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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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