【師走になったら、何します?】

文字数 2,663文字

 気づけば十二月である。

 今年ももう一ヶ月程度で終わりと考えると、時間の流れがとてつもなく早い気がする。

 まぁ、今年は前半が自粛やなんかで殆ど虚無の時間が多かったから余計にそう思えるのかもしれないけど。

 個人的には今年は前半がゴミで、後半に怒濤の追い込みがあった、といった感じかね。

 前半はそもそも芝居も居合もやってなかったし、休日は家でゲーム三昧だったからな。

 で、後半になって、居合が再開し、この駄文集を毎日更新し始めたり、数週間前から沖縄空手を始めたりと何だかんだ充実した生活を送れていると思うのだ。

 とはいえ、喜んでばかりもいられないのが現実だ。というのも、全国的に例のアレが再び猛威を奮い始めており、第三波がやってきているといわれているからだ。

 都内でも再び飲食店等の営業の自粛を呼び掛けているが、今度はそういうワケにはいかないと自粛の呼び掛けを突っぱねている店もあるのだとか。そりゃ、生活も掛かっているのだしそれも仕方ないよな。

 おれの書くシナリオには『M-21』というアメリカナイズドされたバーが登場するのだけど、このバーも実在するバーがモデルになっている。当然、マスターのケイさんも実際のマスターがモデルだ。

 それこそ、自粛期間が過ぎた辺りになって、そのケイさんのモデルとなったマスターと営業時間短縮や自粛について話をしたのだけど、やはり、キツイもんがあるらしい。

 改めて考えると、僅か一年でどうしてこうなってしまったものか。去年のこの時期は、年末の公演に向けて芝居の稽古に打ち込んでいた時期だったというのに。今では芝居の「し」の字もないような状況だ。

 一年最後の月ということもあって、社会的にも多忙になるのはいうまでもないけど、仕事に忙殺されて、精神的に真空だなんてこともあるだろう。だが、そうならないためにも、何かしらの楽しみは持っておきたい。そう思うのは自然なことだとおれは思うのだ。

 おれもまた芝居をやりたいなと思うのだけど、今はどうにも難しいんよな。

 景気付けにというワケではないけど、今日から数日に渡って去年の『ブラスト』の公演のことを書いていくことにするわ。また普通に芝居ができる環境に戻ればいいね。

 ちなみに、背景は話すけど基本的に『初舞台篇』程詳しく書く予定はないんで、多分そこまで長くはならない、と思うーー思いたい。

 そもそもの話、『初舞台篇』のラスト辺りでも書いたのだけど、おれは一度『ブラスト』のベテラン勢の傍若無人な振る舞いに耐え兼ね、

「テメェらみてぇな他人本意なクセに自分の意見を通したいだけの老害は全員○ねッ! クソバカがどんなに知恵振り絞ったところで時間のムダなんだよ。セリフも覚えてこねぇようなゴミの分際で偉そうにすんなよ! ボケが!」

 と数人のベテランにいい放って『ブラスト』を辞めたのだ。ちなみに、おれの発言のせいで、何人かのベテランが辞めたらしい。

 まぁ、ベテランといってもみんなおれより一〇歳以上年上で、芝居経験もずっと長いのだけど、そんな連中に暴言吐くというのも大人げないとは思う。だが、年だけ無駄に重ねた中年のクソガキに正論なんて通じないし、これでよかったと今では思っている。まぁ、しゃーなし。

 ただ、身近な人ならまだしも、殆ど関わりのない人に暴言を吐いてはいけないよ。身近なろくでなしにいうのは仕方ない。正論をいっても内容なんか理解できないんだから。

 それは、さておきである。

 実をいえば、辞めた直後の『ブラスト』の公演に、おれも出ているのだ。

 辞めたんじゃないのかって話なんだけど、おれが揉めた老害たちではない、若いメンバーたちに、力を貸して欲しいと頼まれて出演することにしたのだ。

 何とも格好悪い話ではあるのだけど、シンプルに若いメンバーとは仲も良かったし、演出も年下の友人が担当するということもあって、残った老害メンバーに潰されないためにもという意味合いも兼ねて「ゲスト出演」したワケだ。

 まぁ、稽古では初舞台の新人メンバーや若いメンバーたちとコミュニケーションを取りつつ、自分勝手な振る舞いをするベテランメンバーを徹底的に叩き潰せたのに加え、その公演は過去一といっていいほど楽しめたし、公演自体も成功だったと思うので、本当によかった。

 とまぁ、それが二年前の話。

 で、去年の六月になって、どういうワケか辞めたおれに『ブラスト』に残ったベテランメンバーのひとりがSNS上でケンカを売ってきて、それに対し、暴言と正論で徹底的に捩じ伏せて謝らせるという珍事があったのだけど、それとは別に前年に一緒に芝居をした若いメンバーたちと一緒に『ブラスト』外で芝居をすることとなったのだ。

 その時、既に復帰していた尚ちゃんの弟さんである「タケシさん」と、おれがゲスト出演した時に入団した「リューへー」、「さとちん」、別の回で「ヒロキさん」、「ミサオさん」が観に来てくれたのだ。

 その時、タケシさんとさとちんに、

「年末に公演があるんだけど、もし余裕があるなら出て欲しい」

 といわれたのだ。

 タケシさんとさとちんとは良好な関係でこの申し出は非常に嬉しかったし、芝居の相性がいいタケシさん、おれの芝居をとても買ってくれており、次の芝居で初めて舞台を踏むさとちん、このふたりと一緒に芝居したいと思った。

 ちなみに、リューへーとは前回の公演の稽古にて、彼の初舞台をサポートし、ふたりでやる立ち回りのプランを考えつつ、その指導をし、おれ自身も色々と学ばせて貰ったりと良好な関係だったのだが、彼はワケあってこの時は『ブラスト』から離れていたのだ。

 というのも、おれの見てないところで老害の圧力があって、それがキツかったみたいよ。ほんと、酷い話。

 おれはな、何の根拠もなく適当なアドバイスをして翻弄し、それでミスした初舞台の新人を嘲笑う、人を消耗品ぐらいにしか思っていないゴミ老害とは違うのだよ。それはさておき、

 タケシさんとさとちん、この時一緒に舞台を踏んでいた「よっしー」、「ゆうこ」とまた一緒に芝居できると考えたら、きっと楽しい芝居が出来るだろうと思い、おれは再び『ブラスト』に戻ることを決めたのだった。

 とまぁ、長くなるんで今日はこれで。何か、因縁のあったベテランメンバーへの暴言が多くなってしまったのだけど、彼らとは今は和解してるんで、それはそれで。

 まぁ、事実は事実なんで過去にあった話をしたまでですわ。次回以降は比較的クリーンなことを書く予定。

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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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