【カポネは血の雨に涙を流す】

文字数 1,413文字

 日曜のバレンタインはどこか保守的な気分になる。

 変な話、日曜にバレンタインが重なると変な気負いがなくなる代わりに、それをエクスキューズにしがちだと思うのだ。

 それはいうなれば、挑戦をしない完璧主義者のようなモノ。安全圏でぬるま湯に浸かりながら自分はパーフェクトだとデカイ面をする。元完璧主義者の自分にとってはウンザリな話だ。

 まぁ、とはいえ日曜のバレンタインで、しかもこのご時世ともなれば家でゆっくりと過ごすのが吉だろう。今は体内で脂肪に変わるチョコレートを貰うより、家で読書やトレーニングをしていたほうがずっと合理的だしな。

 まぁ、おれといえば、昨日書いたようにバレンタインにチョコを貰うことにちょっとしたトラウマがあるワケだ。とはいえ、実をいえば、

 市販品だったらそこまで抵抗はなかったりする。

 だからこそ市販品で済まされる義理チョコのほうが有り難かったりする。市販品ならゴキブリも髪の毛も辛子も唾液も血液も混入しないだろうからな。

 しかし、こういったイベントに乗じて誰かにリベンジを仕掛けるというのも悲しい話だ。ある意味では、これほど効果的な手段はないとは思うのだけど、だとしてもこんな残念なことはあまり起きては欲しくないワケだ。

 そうでなくとも苦難の多いこのご時世だ。ストレスも無尽蔵に溜まっていくし、怒りや不満も食道を逆流する吐瀉物のように一気に混み上がって来るだろう。

 もういっそのこと悪いのは全部ウイルス、すべてはウイルスのせいーーそれでいい気がして来た。

 そりゃ明らかな自分のミスや何かが原因だった場合はウイルスのせいにもできないけど、不可抗力でダメになってしまっている場合は、ウイルスのせいでもいいのではないかな。もう無理なモノはウイルスのせいにして放り投げちまいなよ。どうにもならないんだしさ。

 とはいえ、人は不自由の中からこそ新しい発明が出来る生き物だ。だからこそ、新しい何かを開拓してみるのもいいかもしれない。

 別に新しいテクノロジーを開発しろというワケではない。ただ、自分の人生を変えるための何かを始めてみてもいいのかなと思うのだ。

 まぁ、習い事は無理でも、家で勉強なりトレーニングなりをしてみるだけでもいいと思うし、いつもやっているゲームの難易度を少し上げてみるのでも全然いいと思うのだ。

 取り敢えず、少しだけ、ほんの少しだけ自分に負荷を掛けてみるのもいいかもしれない。何事もいつどこで役に立つかわからないしな。

 さて、バレンタインの話からそんな風に話が飛んでしまったワケだけど、これを読んでいる人は誰かからチョコを貰うのだろうか。

 おれはーー貰わないだろうな。外出もしないし。まぁ、ダイエットに成功し、もう少し脂肪を落としとくかって感じなので、ちょうどいいっちゃちょうどいいんだけどさ。

 とはいえ、仮にチョコを貰ったなら、そのくれた相手を大事にしようぜ。母親でも彼女でも一同僚でも誰でもいい。貰ったら貰ったで感謝のひとことでも掛けようぜ。貰えるだけで充分有り難いんだしな。

 さて、このゴミ溜めには似つかわしくない説教染みた内容になってしまったんで、そろそろ終わろうと思う。やっぱ、この駄文集に中身なんかあっちゃダメなんよな。

 まぁ、箱を開けたら辛子と不純物が混ざりまくったチョコレートが入っていたみたいな文章こそがこの駄文集にはふさわしいよね。

 んじゃ、今日はここまで。

 ハッピーバレンタイン。
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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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