【機関銃のエチケット】
文字数 2,071文字
何事もまずは飛び込んでみなきゃ始まらない。これはいうまでもないことだろう。
だが、この飛び込むという行為自体、結構ハードルの高いモノだとおれは思うのだ。
やはり人は、それをすることのリスクを何かしら考えてしまう生き物だ。
確かに、何かをしようとする、始めようとするということは、無防備な自分をさらけ出すことに等しい。だが、この何かを始めようとするフロンティア精神こそが大事だったりする。
そもそも、何をするにも始めるにも、あたかも身投げするようにポイポイと即決して動くことが出来るなら、これほど楽なことはない。その分リスクを負いやすくなるとはいえ、やはり即断即決というのは強い。
早く動くほど早く物事は展開していくし、何よりも人から遅れを取るリスクが軽減できるのは大きいと思うのだ。
さて、かくいうおれは、そういった即断即決ということが何よりも苦手だ。
やはり何をやるにもリスクを考えてしまうし、結果、あらぬ想像までしてしまいがちだ。
まぁ、これまでおれも自分なりに色んなことに挑戦はしてみたけれど、これも別に即断即決して動いたワケでは決してなくて、やはり幾分かの考える必要はあったし、結局のところ、挑戦してみたいという気持ちが昂り、しびれを切らして決断よりも先に行動に出てしまったといったところだと思うのだ。
そうやってリスクを取る性格というのは、年を取ってからは、やはりパニックとかいうクソみたいな症状の影響もあったけれど、正直おれはパニックになる前から無駄にリスクを取りがちで行動に移せないたちではあった。
だが、これを読んでいる人は、どうだろう。何か興味があったりしたことに関して、即断即決して動いていけるタイプだろうか。
何もそうじゃなきゃいけないとはいわないけど、ただ単純にそのほうが有利になる可能性は高いとだけはいえる。あなたは自分の身をどこまで捨てられるのだろう。
まぁ、こんな話をしながらも過去のおれには殆ど勘違いから身投げ同然にやったこともないことに挑戦することとなった経験があるワケだ。
さて、先週に引き続き『音楽祭篇』である。この手の書き物としては久しぶりの連続モノな気がする。それはそれとしてあらすじーー
「中学三年の秋、五村西中は校内音楽祭の時期となり、その必要項目をクラスで決めていく必要が出て来た。自由曲に伴奏者が決まる中、五条氏は自分を過信した結果、何をトチ狂ったのか、課題曲の指揮者に立候補してしまうのだったーー」
とまぁ、こんな感じか。今日も短めに終わらせるつもり。じゃ、やってくーー
さて、音楽祭について各項目が決定すると、早速その日から歌の練習が始まったワケだ。
とはいえ、音楽の授業がない日は基本的にピアノが使えないこともあって、帰りのホームルームにCDラジカセで音源を聴きながら歌うということしか出来なかった。
そうなると困るのは、伴奏も指揮もやりようがないということで、おれは課題曲のほうは歌を入れつつ、指揮をどうすればいいかド素人ながら足りない頭を使って考えていた。
まぁ、とはいえ、まともな音楽経験もないせいで、その考えが何の役にも立たなかったことはいうまでもないのだけど。
そんな感じで帰りのホームルームの度にラジカセを使って歌の練習をし、いざ、音楽の授業の時間が来たワケだ。
まずはラジカセで全体練習をしてみた成果を、伴奏と指揮も合わせてやってみることに。
緊張の一瞬。果たしてちゃんと出来るだろうか。まぁ、結果はーー
ダメダメでしたけどねぇ。
そりゃそうだといった感じ。そもそも音楽経験が乏しいのにひとつの曲の全体を統括する指揮者が簡単なワケがないのだよ。
これにはおれも、「うわぁ、やっちまったかなぁ……」と若干指揮者に立候補したことを後悔したよな。やはり自分を過信するのは良くない。
課題曲が終わり、続いて自由曲である。
自由曲は、おれは指揮者ではなく歌う側なので、これに関しては特に問題はなかった。そもそも、合唱するのに問題が出るほどの歌声ってそうそうないとは思うけどな。
そんな感じで、課題曲と自由曲を通した後は、時間で区切って課題曲と自由曲のパート練習となったワケだ。
ちなみにおれは声が低いこともあってバスーーかと思いきやアルトを担当することになっていた。普通に考えたらバスなのだけど、やはりここで謎の過信をしてしまい、アルトを歌うことにしてしまったのだーーうーん、この。
まぁ、今でこそ普通にアルトの声域も出るけど、この当時は音楽経験もないーーすなわちボーカル経験もなかったこともあって歌を歌うことも別に秀でたワケでもなかった。
故に、出せる声域も比較的狭くて、アルトの声域を出すのもギリギリでひと苦労といった感じだった。やはり、人間、変に見栄を張るのは良くない。
そんな感じで最初の音楽の授業は終わったのだけど、個人的にはヤバイという危機感と行く先の不安だけしかなかったよな。
とまぁ、今日はこんな感じ。また来週に続きますわ。あと三回くらいで終わると思う。
アスタラ。
だが、この飛び込むという行為自体、結構ハードルの高いモノだとおれは思うのだ。
やはり人は、それをすることのリスクを何かしら考えてしまう生き物だ。
確かに、何かをしようとする、始めようとするということは、無防備な自分をさらけ出すことに等しい。だが、この何かを始めようとするフロンティア精神こそが大事だったりする。
そもそも、何をするにも始めるにも、あたかも身投げするようにポイポイと即決して動くことが出来るなら、これほど楽なことはない。その分リスクを負いやすくなるとはいえ、やはり即断即決というのは強い。
早く動くほど早く物事は展開していくし、何よりも人から遅れを取るリスクが軽減できるのは大きいと思うのだ。
さて、かくいうおれは、そういった即断即決ということが何よりも苦手だ。
やはり何をやるにもリスクを考えてしまうし、結果、あらぬ想像までしてしまいがちだ。
まぁ、これまでおれも自分なりに色んなことに挑戦はしてみたけれど、これも別に即断即決して動いたワケでは決してなくて、やはり幾分かの考える必要はあったし、結局のところ、挑戦してみたいという気持ちが昂り、しびれを切らして決断よりも先に行動に出てしまったといったところだと思うのだ。
そうやってリスクを取る性格というのは、年を取ってからは、やはりパニックとかいうクソみたいな症状の影響もあったけれど、正直おれはパニックになる前から無駄にリスクを取りがちで行動に移せないたちではあった。
だが、これを読んでいる人は、どうだろう。何か興味があったりしたことに関して、即断即決して動いていけるタイプだろうか。
何もそうじゃなきゃいけないとはいわないけど、ただ単純にそのほうが有利になる可能性は高いとだけはいえる。あなたは自分の身をどこまで捨てられるのだろう。
まぁ、こんな話をしながらも過去のおれには殆ど勘違いから身投げ同然にやったこともないことに挑戦することとなった経験があるワケだ。
さて、先週に引き続き『音楽祭篇』である。この手の書き物としては久しぶりの連続モノな気がする。それはそれとしてあらすじーー
「中学三年の秋、五村西中は校内音楽祭の時期となり、その必要項目をクラスで決めていく必要が出て来た。自由曲に伴奏者が決まる中、五条氏は自分を過信した結果、何をトチ狂ったのか、課題曲の指揮者に立候補してしまうのだったーー」
とまぁ、こんな感じか。今日も短めに終わらせるつもり。じゃ、やってくーー
さて、音楽祭について各項目が決定すると、早速その日から歌の練習が始まったワケだ。
とはいえ、音楽の授業がない日は基本的にピアノが使えないこともあって、帰りのホームルームにCDラジカセで音源を聴きながら歌うということしか出来なかった。
そうなると困るのは、伴奏も指揮もやりようがないということで、おれは課題曲のほうは歌を入れつつ、指揮をどうすればいいかド素人ながら足りない頭を使って考えていた。
まぁ、とはいえ、まともな音楽経験もないせいで、その考えが何の役にも立たなかったことはいうまでもないのだけど。
そんな感じで帰りのホームルームの度にラジカセを使って歌の練習をし、いざ、音楽の授業の時間が来たワケだ。
まずはラジカセで全体練習をしてみた成果を、伴奏と指揮も合わせてやってみることに。
緊張の一瞬。果たしてちゃんと出来るだろうか。まぁ、結果はーー
ダメダメでしたけどねぇ。
そりゃそうだといった感じ。そもそも音楽経験が乏しいのにひとつの曲の全体を統括する指揮者が簡単なワケがないのだよ。
これにはおれも、「うわぁ、やっちまったかなぁ……」と若干指揮者に立候補したことを後悔したよな。やはり自分を過信するのは良くない。
課題曲が終わり、続いて自由曲である。
自由曲は、おれは指揮者ではなく歌う側なので、これに関しては特に問題はなかった。そもそも、合唱するのに問題が出るほどの歌声ってそうそうないとは思うけどな。
そんな感じで、課題曲と自由曲を通した後は、時間で区切って課題曲と自由曲のパート練習となったワケだ。
ちなみにおれは声が低いこともあってバスーーかと思いきやアルトを担当することになっていた。普通に考えたらバスなのだけど、やはりここで謎の過信をしてしまい、アルトを歌うことにしてしまったのだーーうーん、この。
まぁ、今でこそ普通にアルトの声域も出るけど、この当時は音楽経験もないーーすなわちボーカル経験もなかったこともあって歌を歌うことも別に秀でたワケでもなかった。
故に、出せる声域も比較的狭くて、アルトの声域を出すのもギリギリでひと苦労といった感じだった。やはり、人間、変に見栄を張るのは良くない。
そんな感じで最初の音楽の授業は終わったのだけど、個人的にはヤバイという危機感と行く先の不安だけしかなかったよな。
とまぁ、今日はこんな感じ。また来週に続きますわ。あと三回くらいで終わると思う。
アスタラ。