【敗北しても、まだ足りない】
文字数 2,195文字
残念だったな、もう九月だぜ。
例のアレの影響で閉鎖的な生活を始めて結構経つけど、気づけばもう九月になってしまい、一体この数ヶ月、何をしていたのだと自問してしまうのだが、マジで記憶にない。
こんな感じで文章を書き散らしていたのは覚えているけど、じゃあ、それ以外ではとなると、本当に記憶がない。それくらい、今年の一年は空虚というか何というか。
確かに今回の騒動で色々と考えることも多いし、そういう点では無駄ではないとは思うんだけどね。
……え、昨日の続き?ーー書かないよ。誰が好き好んで誰かとの悲しい別れについて書かなきゃならんのかね。ご冗談を。
とはいえ、昨日ほどの文章のボリュームくらいが書くほうとしてはちょうどいいし、ぶっちゃけ読む側としても絶対読みやすいし、それに関しては少し改善する必要があるな。当然、書く内容に関しても。
というワケで、なるべく文章を縮められるよう、早めに本題に移るか。
さて、九月といえば、本来なら学校も新学期が始まり、イベントごとで忙しくなる頃なのではないかと思うのだ。そう、例を挙げるなら、体育祭や文化祭だ。
おれが通っていた高校は、体育祭が五月、文化祭が九月だったのだけど、中学は文化祭がなくて、体育祭が九月だったーーはずだ。
はずだ、というのは、シンプルに九月か一〇月か覚えてないのだ。でも、確か九月の末くらいだったと思う。
とまぁ、こんな話をするのは、今日のテーマが『体育祭』についてだから、だ。
中学三年のことだ。九月に入り新学期が始まると、まずホームルームで体育祭のことをどうするか、が議題に挙がる。
とはいえ、映画とプロレスと小説とゲームと、アメリカのロックンロールが好きな文化系のおれのような人間にとっては体育祭などどうでもいいイベントでしかなく、話し合いの最中も、ボケェとしながら遠くを眺めていたのだ。
とまぁ、中学三年生にとっての体育祭で一番センシティブな話題となると応援団長のことだ。そう、体育祭は基本的に学年ごとにいくつかの団に分かれ、その団のトップである応援団長をやるのが、最年長の三年生になるワケだ。
ま、普通に考えたら応援団長をやるのは、脳ミソまで筋肉の、「好きな科目は、体育ですッ!」とか恥も外聞もなくいえちゃうような輩のはずなんだけど、どうもその時のうちのクラスには普通の優等生タイプか、キョロ充か、中途半端な不良くらいしかおらず、応援団長に適した人材がいなかったのだ。
あぁ、おれ?ーー割とマジでどこにも属してなかったと思う。カテゴライズするなら、「ガイキチ」だろうな。どうでもいいわ。
結局ホームルームの時間をフルで使っても団長は決まらず、あくびをしながら早く誰か立候補しないかなと思っていたのだけど、そんな中、どういうワケか放課後に担任から呼び出されたのだ。
何だろうと思いつつ職員室へいき、メガネを掛けたブタさんにそっくりな担任のおばさんのもとへいくと、やけにニヤついた顔で迎えられ、不吉なものを感じつつ、おれは用件を訊ねたのだ。そしたら、
「五条、アンタ、応援団長やってよ」
よかったー、夜のお供の誘いじゃなかっ……
は?
多分おれは『X File』のモルダーのように疲れていたのだろう。ちょっと幻聴が聴こえたのだ。今日はゆっくり帰って寝よーー
「やってくれる?」
現実でしたわ。
もう、ワケがわからない。どうしてこんなパンクスというかクソガキに応援団長なんて頼むのか理解ができず、おれを推薦する理由を訊ねてみたのだけど、
「アナタにやって欲しいから」
コイツはバカなのか?
おれは具体的な理由を訊ねたのだ。そもそも、おれにやって欲しいとか、おれを推薦してる時点でわかっている。おれにやって欲しいからとか、だったら、おれもやりたくないという理由で拒否するしかない。
と、そんな感じで、やる、やらないの押し問答を一〇分近く繰り返していたんですわ。そしたらーー
「やるっていうまで帰さないからねッ!」
もう、字面だけでも充分気色悪いんだけど、それ以上にヤバかったのが、
こういいながら、おれに抱きついてきたことなんだわ。
もう、今の御時世、いや、正直平成でも昭和でもこんなことしたら大問題なんだけど、何をどう間違えたらこういう行動を取れるのか甚だ疑問。脳ミソバグってんのか。
そりゃ、この担任が『かすみりさ』だとか、『風間ゆみ』だったなら、張り切って応援団長なんかやるし、話も別なんだけど、相手は欠片もエロくないタダのババアなワケで。
てか、帰さないって、普通に問題だからな。とまぁ、そんな感じで全然話が通じないんで、
結局、応援団長をやる破目になってしまったのだ。
と、今日はここまで。多分このエピソードをフルで書いたらそれこそ長くなるだろうし、分割して書いていくことにするわ。
え、明日になったら、前回みたいに書くわけないだろとかいうんだろって?ーーそれはないわ。そもそも前回は、それっぽいエピソードなんか欠片も話してないしな。今回はちゃんとエピソードについて話したし、続きも書くよ。
もし書かなかったら、一〇万くれてやるわ。
じゃーー明日に続く。
例のアレの影響で閉鎖的な生活を始めて結構経つけど、気づけばもう九月になってしまい、一体この数ヶ月、何をしていたのだと自問してしまうのだが、マジで記憶にない。
こんな感じで文章を書き散らしていたのは覚えているけど、じゃあ、それ以外ではとなると、本当に記憶がない。それくらい、今年の一年は空虚というか何というか。
確かに今回の騒動で色々と考えることも多いし、そういう点では無駄ではないとは思うんだけどね。
……え、昨日の続き?ーー書かないよ。誰が好き好んで誰かとの悲しい別れについて書かなきゃならんのかね。ご冗談を。
とはいえ、昨日ほどの文章のボリュームくらいが書くほうとしてはちょうどいいし、ぶっちゃけ読む側としても絶対読みやすいし、それに関しては少し改善する必要があるな。当然、書く内容に関しても。
というワケで、なるべく文章を縮められるよう、早めに本題に移るか。
さて、九月といえば、本来なら学校も新学期が始まり、イベントごとで忙しくなる頃なのではないかと思うのだ。そう、例を挙げるなら、体育祭や文化祭だ。
おれが通っていた高校は、体育祭が五月、文化祭が九月だったのだけど、中学は文化祭がなくて、体育祭が九月だったーーはずだ。
はずだ、というのは、シンプルに九月か一〇月か覚えてないのだ。でも、確か九月の末くらいだったと思う。
とまぁ、こんな話をするのは、今日のテーマが『体育祭』についてだから、だ。
中学三年のことだ。九月に入り新学期が始まると、まずホームルームで体育祭のことをどうするか、が議題に挙がる。
とはいえ、映画とプロレスと小説とゲームと、アメリカのロックンロールが好きな文化系のおれのような人間にとっては体育祭などどうでもいいイベントでしかなく、話し合いの最中も、ボケェとしながら遠くを眺めていたのだ。
とまぁ、中学三年生にとっての体育祭で一番センシティブな話題となると応援団長のことだ。そう、体育祭は基本的に学年ごとにいくつかの団に分かれ、その団のトップである応援団長をやるのが、最年長の三年生になるワケだ。
ま、普通に考えたら応援団長をやるのは、脳ミソまで筋肉の、「好きな科目は、体育ですッ!」とか恥も外聞もなくいえちゃうような輩のはずなんだけど、どうもその時のうちのクラスには普通の優等生タイプか、キョロ充か、中途半端な不良くらいしかおらず、応援団長に適した人材がいなかったのだ。
あぁ、おれ?ーー割とマジでどこにも属してなかったと思う。カテゴライズするなら、「ガイキチ」だろうな。どうでもいいわ。
結局ホームルームの時間をフルで使っても団長は決まらず、あくびをしながら早く誰か立候補しないかなと思っていたのだけど、そんな中、どういうワケか放課後に担任から呼び出されたのだ。
何だろうと思いつつ職員室へいき、メガネを掛けたブタさんにそっくりな担任のおばさんのもとへいくと、やけにニヤついた顔で迎えられ、不吉なものを感じつつ、おれは用件を訊ねたのだ。そしたら、
「五条、アンタ、応援団長やってよ」
よかったー、夜のお供の誘いじゃなかっ……
は?
多分おれは『X File』のモルダーのように疲れていたのだろう。ちょっと幻聴が聴こえたのだ。今日はゆっくり帰って寝よーー
「やってくれる?」
現実でしたわ。
もう、ワケがわからない。どうしてこんなパンクスというかクソガキに応援団長なんて頼むのか理解ができず、おれを推薦する理由を訊ねてみたのだけど、
「アナタにやって欲しいから」
コイツはバカなのか?
おれは具体的な理由を訊ねたのだ。そもそも、おれにやって欲しいとか、おれを推薦してる時点でわかっている。おれにやって欲しいからとか、だったら、おれもやりたくないという理由で拒否するしかない。
と、そんな感じで、やる、やらないの押し問答を一〇分近く繰り返していたんですわ。そしたらーー
「やるっていうまで帰さないからねッ!」
もう、字面だけでも充分気色悪いんだけど、それ以上にヤバかったのが、
こういいながら、おれに抱きついてきたことなんだわ。
もう、今の御時世、いや、正直平成でも昭和でもこんなことしたら大問題なんだけど、何をどう間違えたらこういう行動を取れるのか甚だ疑問。脳ミソバグってんのか。
そりゃ、この担任が『かすみりさ』だとか、『風間ゆみ』だったなら、張り切って応援団長なんかやるし、話も別なんだけど、相手は欠片もエロくないタダのババアなワケで。
てか、帰さないって、普通に問題だからな。とまぁ、そんな感じで全然話が通じないんで、
結局、応援団長をやる破目になってしまったのだ。
と、今日はここまで。多分このエピソードをフルで書いたらそれこそ長くなるだろうし、分割して書いていくことにするわ。
え、明日になったら、前回みたいに書くわけないだろとかいうんだろって?ーーそれはないわ。そもそも前回は、それっぽいエピソードなんか欠片も話してないしな。今回はちゃんとエピソードについて話したし、続きも書くよ。
もし書かなかったら、一〇万くれてやるわ。
じゃーー明日に続く。