【イエロー・アナーキー】

文字数 1,818文字

 まさか、このエピソードがここまで長くなるとは思ってもなかった。

 確かに、ひとつの文章の長さを短めにしようと思い、長くなりそうなものは前後編に分けて投稿しようということにしたけれど、まさか二編に収まらないとは思ってもおらず。次回、更に次回、そして今回と合わせてもう三回に分けて書くこととなりそうだ。

 ま、分割したほうが書きやすいからいいんだけど。正直、読む側としてはどんなもんなんだか。クリフハンガー止めろッ!て感じかな。

 というわけで、前回のあらすじーー「単なるメンバー紹介」

 あらすじを書くほどでもなかったな。とりあえず、個々のメンツの詳細は前回の記事を参照で、よろしく。というわけでーー

 さて、メンバーは揃った。正直、団長が一番のガイキチというアナーキーな団なのだけど、やはり、おれに対する風当たりというのは強くてね。他団の団長の野球部部長に、「え、お前、団長なの?」と唖然とした顔でいわれるとか、な。バレンタインデーに、同学年の部員たちに匿名で、カラシやワサビを大量に入れられたチョコを下駄箱に入れられて、それを家で食って腹下して学校休んだ分際でよくいうわ。

 そんな感じで、逆風が強い中、黄団は立ち上がってしまったのですが、そんなことはどうでもよく、今日も明るく部活にいこうとしたんですわ。そしたら、シーサーがーー

「五条くん、今日から団会議するからねッ!」

 ちょっと意味がわかりませんね。でも、普通に考えたら、それを召集しなきゃいけないの、おれなんだよな。とはいえ、当時は不本意に団長をやらされているという気持ちが強く、イヤでイヤで仕方なかったんよな。

 しかも、外山、キャナ、TKの三人とおれは同じ部活だから、そのメンバー全員、部活を欠席することになるワケで。人選は正しかったとは思う。でも、部活的にはいい迷惑だったろうな。まぁ、どうでもいいけど。

 というワケで、団長なのに、話の進行をシーサーとブタさんに任せ、おれは適当な意見をちょくちょく挟むくらいの会議で、初の応援団会議は終了したのだ。

いいわけすると、この時はリーダーになる経験が皆無だったんで、何もできなかったんよね。人の上に立つのは難しい。

 そうして身になったのかなってないのかわからない初の会議が終わったのだけど、本当に何も決まらなかった。リーダー不在ってのはしんどいね。リーダーはおれなんだけどな。

 そんな感じで翌日からも体育祭関係の会議やらが盛り沢山だったのだけど、団長をやることが決まって一週間が過ぎようとする頃、とうとう応援団の全体説明会があり、下の学年の応援団員代表と初顔合わせをすることになった。

 とはいえ、一年生はいなくて、二年生の男女の代表だけが参加してたのだけど、ふたりとも爽やかで学生の恋愛映画とかに出てきそうな感じで。もう見た目からして団長、副団長の大敗でしたわ。悲しいね。

 さて、ここで二年生のおふたりの紹介です。

 芹沢くん:見るからに爽やかで如何にもスポーツマンといった感じ。ふたつ上の姉がバスケ部にいて、自身も野球部に所属するという、モテないワケがないイケメン。

 小田さん:少女マンガから飛び出してきたのかと思えるような可愛らしい女子。実は初対面ではなく、塾が一緒で、話したことはないけど顔だけは互いに認知してはいたり。記憶が曖昧なのだけど、確かソフトボールか陸上をやっていた。この子も恐らくモテる。

 とまぁ、見事な大敗である。こっちはネットを荒らしまくる文化系のガイキチと、男子からの評判が最悪なシーサーだぜ。もう見下されて、靴を舐めろといわれても可笑しくないのだけど、そんな外道なことをふたりがいうはずもなく、むしろどこか緊張した雰囲気を纏っていて、そこが逆に好印象だったわけだ。

 まぁ、結局説明会といいつつ、説明などこれっぽっちも聴かず、二年生のふたりと交流を深めていたのだ。とはいえ、この年代ともなると初めて話す相手とは大して話せもせず、とりあえず、一緒に頑張ろうってなって話は終わったのだが、ふたりともどう思っていたことやら。

 とまぁ、悪いな。今日はここまでだ。次回から地獄の団練習だ。長くなるねぇ。

 今日合わせて三回で終わりとはいったけど、多分、団練習×2、本番、本番後と計五回になりそうだな。ま、適当に書いていくわ。

 んじゃ。
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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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