【コヨーテ・ネスト】

文字数 1,068文字

 人には戻って来るべき場所がある。

 それは自分の家であり、自分が居るべき場所である。まぁ、当然家や居場所というと実家だとかそういった物質的な何かを想像するかと思うのだけど、今おれがいっているのは「精神的な居場所」のことだったりする。

 精神的な居場所って何よって話にはなるけど、それはシンプルにそこにいると非常に居心地がよく、自分の存在が肯定される場所ということだ。

 ある人にはそれが実家なのかもしれないし、ある人にはそれが祖父母の家なのかもしれない。またある人にはそれが自分の家庭なのかもしれないし、またある人にはそれが職場ということもあるかもしれない。

 当然それは人それぞれだけど、 ひとつ言えるのはそういう場所は持っていて悪いモノではないということだ。

 では、おれにとっての安心できる場所はどこか。それは、中学時代の友人たちと共有している空間だったりする。

 この駄文集ではこれまで何人もの中学時代の友人が登場したけども、やはりおれはそんな友人たちと共有している空間が一番落ち着くのだ。

 つまり、共有できる空間であれば、基本的にどこでもいいーーまぁ、衛生的で危険のない場所という条件は絶対だけどーーワケだ。

 さて、土曜日の夜の話である。

 その日、約一ヶ月ぶりに中学時代の友人たちとオンライン飲みをしたのだ。企画者は有り得ないと思われるかもしれないけど、このおれ。人望ないのによく集まったなという感じ。

 メンバーは前回よりは少なかったけど、最大でおれを含めた七人。おれ以外のメンバーは、外山、健太郎くん、勝明、春樹、グッチョン、麻生だ。

 みな、閉鎖的な日常を思い思いに過ごしているらしい。当然、そんな生活の中ではフラストレーションも溜まる一方で、ウンザリすることの連続だろうけど、やはり大切なのはそういうモノを融かす方法を持っているかどうかだと思うのだ。

 人間、ひとりで生きているワケじゃない。当然、何かを共有する誰かも存在するだろうし、対立する存在も出てくるだろう。

 そんな中で我々は、 この閉鎖的な日常の中で自分たちの生きざまを共有することで自分の人生を潤わせている。

 ウイルスの影響で中々外に出づらいご時世では人と会うのも容易ではなく、自分の殻に閉じ籠ってしまいがちだ。

 だが、人間の肉体もマインドもひとつの空間に閉じ籠るようにはできていない。だからこそ、精神的な帰属場所を作っておく必要がある。孤独に震えることのないように。

 とまぁ、今日はこんな感じか。ウィークデーはまたエピソードモノを書くわ。というワケで、

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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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