【帰って来たハードデイズ】

文字数 1,289文字

 土曜に予定が詰まっているなど久しぶりだ。

 朝起きて軽く運動して、それからメシを食って、芝居の稽古に行き、夜は沖縄空手の稽古をやって、帰ったら五村西中の皆様とリモート飲みをするだとか、やっていることが完全にウイルス前と変わらない。

 いや、ウイルス前よりも予定は詰まっている気がしてならない。

 大体、ウイルス前と後で何が変わったかといえば、日常生活に多少の縛りが出来たくらいで、それ以外は案外変わっていない気もする。

 まぁ、中には就業形態が出社からリモート出社に変わった人もいるワケで、日常に大きな変化が訪れたってケースもあるだろう。

 当然、飲食店やその他レジャー施設なんかの経営、従業員となると、多大なる被害を被っているので、軽々しい発言なんかできやしない。

 それに中にはウイルスなんて気にしないなんてヤツもいる。これに関しては、少しは配慮してくれって感じはあるし、何も気にしないというのも如何なモノかとも思う。

 ただ考えてみると、仕事という点を除けば、人の生活自体に余り変化はないーーむしろミニマムになっている気がしてならないのだ。

 ミニマムな生活ーーいうなれば、余計な手間を省き、必要最低限の生活を送るスタイルだ。

 まぁ、必要最低限というと、演劇や何かのエンタメは必要なのか?といった議論も出てくるだろうけど、それに関しては長くなりそうなんで置いておいて。

 ウイルス騒動が始まって約一年半、多大なる影響や被害を受けながらも、人はその中で次第に順応し始めている気もする。

 順応することがいいことか、はたまたマズイことなのかはわからない。ただ、そんな中でも人はこれまでの生活を少しずつ取り戻し始めている。バカみたいに喧伝された「ウィズ・コロナ」ってそういうことなんじゃないかと思うのだーーだが、酒類提供禁止、お前はダメだ。

 まぁ、久しぶりの芝居の稽古の感想はまた後日書くとして、流石に一年半もブランクが空いてしまうと、稽古前はちょっとばかりナーバスになってしまいはした。

 とはいえ、真剣に取り組んでいさえすれば、その勘を取り戻すのにそう時間は掛からない。ノーマークの野良犬でしかない五条氏にだって、意地がまだ残されているのだ。

 これからの生活がどうなるかなど誰にもわからない。ただ、やれることがないワケでもない。選択肢がひとつしかないワケでもない。

 縛られた生活の中でも、やれることは探せばいくらでもあるはずだ。

 人間は、不自由であるからこそ自由を見出だす生き物だと思う。完全にクリーンな水の中で金魚が生きていけないように、完全なる自由の中では、人間も生きていけないのだ。

 落ち着くまで、まだ先は長いだろう。それに、人間が自ら設定するハードルは常に上昇していく。そう考えるとウイルス騒動に終わりなど来ないかもしれない。

 でも、そん中で周りに配慮しつつも、自分にとってベストな生き方が出来れば、それで上出来だと思う。

  だからこそ、こんなご時世ではあっても、やれることを探して、楽しんで行こうと思うワケだ。取り敢えずひとついえるのはーー

 セリフ覚えないとな……。

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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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