【入り口を飛ぶ黒き蝶】

文字数 945文字

 やはり印象的だったのは蝶野正洋だった。

 何の話かというと、プロレスの話である。蝶野正洋というと、今では年末にビンタしている人といった感じではあると思うのだけど、個人的にはやはりカリスマレスラーのひとりであり、最高のレスラーであり、いちばん好きなレスラーだったりするのだ。

 そもそも、おれがダイジェストやバラエティの特集とかではなく、普通にプロレスの試合を初めて観たのは中学時代のことである。

 その時の試合は、というと『蝶野正洋&天山広吉VS高山善廣&真壁伸也』だった。

 ちなみに、真壁伸也というプロレスラーは、現在の『真壁刀義』で、今ではスイーツ好きとしてバラエティ番組とかでもよく見る顔なのだけど、この当時は比較的若手の部類で、そこまで色のあるレスラーではなかった。

 そんな中、真壁の会社との契約更新問題で、当時の現場監督だった蝶野正洋が激怒し、タッグで制裁マッチに近いタイトル戦が組まれたーーそんなアングルだったと思う。

 試合は中々に壮絶だった。額から流血する真壁に、執拗に攻撃を繰り返す蝶野という構図は凄惨でありながらも、中学生のおれには刺激的で、その黒いカリスマの立ち回りに思わず舌を巻いてしまったのだった。

 プラス、当時の蝶野の黒服に金髪という出で立ちが個人的にツボで、蝶野というプロレスラーのことはすぐに好きになってしまった。

 それからも蝶野の試合を楽しみにしつつ、試合が放送されれば熱狂したモノだった。

 特に印象的で、今でもいちばん好きな試合は、2003年5月2日の東京ドーム大会のセミファイナルだった『蝶野正洋VS小橋建太』だ。

 蝶野というと、派手な見た目とパフォーマンスで、試合も派手なのだろうと思われがちなのだけど、試合自体は地味というか、職人的に堅実な試合運びをするのが実際のところだった。

 そんな蝶野の上手さが諸に出たのがこの試合だと、個人的には思っている。

 まぁ、この試合に関しては今度話そうかね。

 現在ではまったくリングに立つことはなくなってしまった蝶野ではあるけれど、あと一戦くらいは試合を観たいという欲はありつつ、これからも別の方面での活躍を期待するばかりである。

 プロレスをやらなくなっても、蝶野正洋はおれにとっては今でもカリスマなのだから。

 アスタラ。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み