【霧の棲む街でまた会いましょう】

文字数 1,262文字

 年を取ると、どうも人との別れが辛くなって仕方がない。

 とまぁ、これはおれだけなのかもしれないけど、どうも年を経るごとに人との別れが増えていき、それを経験するのが辛く感じてしまう気がしてならないのだ。

 と、こんなことを何でいうのか、というと、シンプルに人との別れが今日あったからだ。いや、フラれたんじゃなくて、同性の友人が新天地へ旅立つという意味で、ね。

 それこそ高校、大学時代までは、「まぁ、きっと近いうちにまたあうだろう」と思ってそこまで深くは考えなかったのだけど、この年になると改めてわかる。人との別れっていうのはどうにも辛いものだ。

 それこそ、相手が亡くなったとかならまた話は別なのだろうけど、実際はただ単に新天地へ赴くだけで、会おうと思えば全然会えるのだけど、だからこそ寂しいということもある。

 かくいうおれが、今日別れを告げたのは、おれの芝居を誰よりも評価してくれた人だった。

 まぁ、おれの芝居なんてクセが強くて人から好かれることなど本当にないのだけど、そんな中でもほぼ唯一といっていいほど、自分の演技を評価してくれる人がいたわけで。しかも、その人が新天地へ旅立つとなると、どうにも切ない気持ちになってしまう。

 ま、今日は終始こんな感じだろうから、ついていけないと感じた人はここでブラウザバックを推奨するわ。特にギャグをいうつもりもないし、話も短くなるしね。

 とまぁ、そんな感じで、彼との出会いは二年前のこの時期だったと思う。ちょうどおれが劇団を辞めて少し経ち、客演として舞台に立つことが決まって、稽古に打ち込んでいた頃のことだった。

 彼はそれこそ、芝居の経験はなく、あるのは、数本の小劇場の芝居を観た程度のものだったのだけど、そんな彼がたまたまおれの古巣の劇団に見学に来たのが二年前のこの時期だったのだ。

 彼は見学したその日に劇団に入り、様々な波に揉まれていくことになるのだけど、そんな彼が誰よりも評価してくれたのが、自分の芝居だったワケで。

 まぁ、それはお世辞だとしても嬉しい限りで。そんな彼とは昨年、初めて芝居で共演したのだけど、その時はまだ芝居に慣れておらず、困惑することも多かったようだけど、おれはそれを何とかサポートしようとしたわけだ。

 結果として、それは上手くいったようなんだけど、そこでも更にサポートしてもらったと感謝されてしまい、クソゴミな五条さんとしては過大評価にもほどがあるのだけど、まぁ、嬉しかったワケだ。

 そんな友人が明日には、この街を去ってしまう。そう考えると虚しいというか、切ないというか。

 とまぁ、今日はここで終わるわ。手抜きといわれても反論はできんし、ここ最近の流れからいったら、もっとそれ相応のエピソードを話すべきなのだろうけど、多分明日何かしらのエピソードを書くわ。

もしかしたらまったく関係ない話をするかもだけどもだっけーど。ま、そういうワケだ。明日からまた平常運転するわ。

アスタラヴィスタ。
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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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