【眠りの国から門前払い】

文字数 1,350文字

 眠れない時は、寝転がってただ目を瞑っているだけでも効果はあるらしいよーー

 これは高校時代の友人である「園村」がいっていたことだ。

 こんな話になったのは、確か高校二年の時のこと。どういうワケか、まったく眠れない日々が数日続いてしまったことがあった。

 理由はわからない。頭も身体も疲れきっていたというのに、意識は混濁するどころか、逆に鮮明になっていくばかり。

 おれは完全に眠れないでいた。

 そんな時、クラスでも優等生でありながら、ややガラの悪い園村にそのことを話したのだ。そしたら、冒頭のセリフが返って来た。

 まぁ、この後、すぐにまた眠れるようにはなったのだけど、おれという人間は肝心な時に限って眠れないクセがあるようだ。

 これには本当に困ったもので、イベントごとで翌日早い時は例外なく寝付けないといっても過言ではない。

 そもそも、芝居の本番前やバンドの本番前、居合の大会や昇段試験の前日なんかは絶対といっていいほど眠れず、翌日はほぼ一夜漬けに近い状態で活動しなければならなくなる。

 何度改善しようとも、上手くいかなかった。これはもはや、単純に緊張で頭と神経が覚醒し切っているんじゃないかと思えてならない。

 まぁ、何でこんな話をするかというとーー

 日曜もまた眠れなかったのだ。

 日曜の基本的なルーティーンというと、朝から居合の稽古があるのだが、この日は他県まで遠征して、森川くんーー森ちゃんの舞台を観に行くことになっていたのだ。

 となると、別に緊張して眠れないというのが可笑しいのだけど、もしかしたらこれも、パニックの後遺症なのかもしれない。

 正直、今でも長時間電車に乗るとなると神経が強ばる感じがあるし、劇場なり映画館なり、地味に閉塞感のある場所に行くとなると、どこかソワソワしてしまうのだ。

 この日はそれらふたつのダブルキック。パニック殺しのダブル役満。そう考えると、今でも足枷が付けられているんだなと感じるワケで。

 ただ、そんな眠れない時でも冒頭でいったように、ただ目を瞑って横になっているだけでも、全然違うらしい。

 というのも、目を閉じて寝ているだけでも、目に入る情報量をカットできるお陰で、その分、脳の一部を休めることができるのだとか。

 プラス、横になっているだけでも、肉体的な疲労もある程度は緩和されるし、やはり、やらないよりはやったほうがいいのだとか。

 中には、「目を閉じると、『寝なきゃ!』という意識が働いて余計に寝れなくなるから、目は開けておいたほうがいい」という意見もあるのだけど、それも一理あるとはいえ、やはり寝れないなら寝れないなりに、身体を少しでも休めたほうがいいような気もする。

 まぁ、寝不足だと判断力も落ちて、頭痛や吐き気も併発しがちだから、そこだけは気を付けなければならないだろう。

 判断力が落ちれば乗り物の運転なんてもっての他だし、頭痛や吐き気が起きると、一時的に熱も上がってしまう。

 特にこのご時世だと、例え微熱でもナーバスになるのは当たり前だし、それならやはり少しでも身体を休めておいたほうがいいだろう。

 さて、日曜の件に関しては、また後々書くとして、今日のところはここら辺で筆を置きますわ。それにしてもーー

 おれって結構ナイーヴなんかねぇ……。

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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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