【世界の機軸がお前を見ている】

文字数 1,104文字

 時々、この現実がすべてウソなのではないかと思うことがある。

 それに関してはまったくあり得ない話で、今おれが見ている光景も、聴いている音も、電車の中でトイレを我慢しているということもすべてが現実なワケだ。最後のはウソであれ。

 そもそも何でそんな風に思ったかというと、電車に乗っていて、自分も含めて周りの人がみんなマスクをしている光景が何とも不思議に思えてしまったからだった。

 まぁ、このウイルス騒動の中ではマスクを着けるのは当たり前というか、もはや一種のマナーと化しているのだけど、考えてみたら、そんな光景が当たり前になったのは、ここ一年ちょいがいいところだ。

 つまり、一年ちょい前までは、列車内にいるほぼ全員がマスクをしている光景など、まず見られはしなかったということだ。

 不意にそう思った結果、この電車の中の乗客の殆どがマスクをしているというこの光景がウソなのでは、と何となく感じてしまったのだ。

 だが、そんな考えや感覚は、人類の殆どが巨大なスーパーコンピュータに接続され、栽培かつ発電のエナジーとして利用されながら、バーチャル・リアリティの世界にて飼い殺しにされる世界の話でしかないワケだ。その内、『マトリックス』について書こうかな。

 ウイルス騒ぎは紛れもない今そこにある現実だ。そこで沢山の人が○に、たくさんの人が苦しんでいるというのは火を見るより明らか。

 だが、人間という生き物は、自分の周りや自身の身に異常が認められないと、その驚異を感じられない生き物だ。だが、中には目に見えない驚異を異常に怖がって、ワケのわからないことになっている人もいる。

 そう考えると、人間はゼロか百かで考える傾向があると思う。それがいいか悪いかで片付けるのも、同じことなんで断言はしないけどな。

 とはいえ、世のあらゆる事象をすぐに二者択一に絞ってしまうのは、早計過ぎると思うのだ。というのも、世の中、白と黒の間にはさまざまな濃度のグレーが存在する。

 だからこそ、日頃の生活の中でもそういったグレーな部分を判断していく必要があるのではないかと思うのだ。まぁ、マスクはしようかって話ではあるのだけどさ。

 まぁ、でも、このウイルス騒動が夢だったらとは何度思ったことかわからんね。これも人生なんだろうけどさ。多分、そんな現実離れした願望も、現実の夢想化を招いてるのかもしれないな。よくわからんけど。

 ゴールデンウィーク、自由に遊ぶも自粛するも最終的にはその人次第なんで、文句はいえんけど、可能な限り人には迷惑掛けず、静かに楽しめるといいかもしれんよな。現実は今もそこで動いているんだからな。

 世界は止まらない。

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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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