【そろそろ太らせろ】

文字数 1,186文字

 また健康診断をやるらしい。

 おれの意向ではない。職場の意向である。

 ただ、そう考えると三ヶ月に一回のペースで健康診断してるじゃないかって感じなんだけど、短いスパンで行うためか自分の体調を気遣わなければならなくなる分、それなりに健康的な生活が出来る反面、かなり煩わしいというのが本音だったりする。

 下手に太ることも出来ないし、暴飲暴食なんてもってのほか。昨年の九月に健康診断に引っ掛かって以降、十三キロの減量に成功し、ダイエット前の体重に戻せたのだけど、それを維持するのも中々に面倒だったりする。

 にしても、半年強で十三キロとなると、まぁまぁな減量なんじゃないとは思う。途中、かなりサボったとはいえ、結果オーライだ。

 食事制限、メニューの改善、トレーニング。そこら辺のことをしっかりやれば、案外簡単に痩せられるモンーーというか、もはや痩せるのに慣れ過ぎてしまったのかもしれない。

 以前も書いたけど、おれという人間は、これまでの人生の中で、総計で五〇キロ以上痩せているワケで。

 数字だけ見れば、それなりかもしれないけど、人生の中でそれだけ体重が上下していることを考えると、あまりよろしいことではない。

 元来あまり太りやすいほうではなく、むしろ痩せすぎじゃないかと心配されるレベルだったというのに、ある瞬間になると唐突に太るから困ったもんだ。そして、その瞬間というのは、大体ストレスが掛かっている時だったりする。

 受験期はもちろん、一回目の緊急事態宣言だったり、パニックで底の底まで落ちていた時なんかもそんな感じだった。あるいは私生活で何かとトラブルが集中している時なんかもそう。

 そう考えると、おれはどうもストレス耐性が低いらしく、ストレスに対抗するために暴飲暴食するタイプの人間なのだとわかる。

 食は人間に残された最後の趣味だと思う。受験や緊急事態宣言で肉体的にも精神的にも大きく抑圧されている中でも、食の楽しみだけは残されていた。

 というより、食しか楽しみがなかったのかもしれない。

 しかも、それも外食とかではなく、コンビニで適当に買ってきたスナック菓子やカップ麺が多く、塩分、脂質、糖質が溢れんばかり。それじゃあ太るのも当たり前である。

 ただ、自分の周りにも自粛の果てに太った人が多くいるワケで、そう考えると今回はその逆を行って大幅に痩せたのは、かなりの収穫だったのでは、と思っている。案外、痩せられないっていう人も多いしな。

 とはいえ、正直、健康診断なんてしたくないんよなぁ……。大盛りのカレーに脂っこいラーメン、ジャンクフードに酒に清涼飲料水。たまには豪遊してしまいたい。

 まぁ、やらないんだけども。

 アンタらはこの自粛生活でどうなったろうか。太ったって方は少しだけ生活を見直すのもいいかもしれない。だって、

 健康診断の再検査、面倒だからさ……。

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登場人物紹介

どうも!    五条です!


といっても、作中の登場人物とかではなくて、作者なんですが。


ここでは適当に思ったことや経験したことをダラダラと書いていこうかな、と。


ま、そんな感じですわ。

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