タンクレード(1)

文字数 998文字

ボエモン1世の甥で最強の騎士のひとりであったタンクレードについてです。作品集は下の画像から入ってください。
タンクレードの肖像画ですが、これは後世の画家が想像して描いたものです。
ガリラヤ公タンクレード(1072/6年ー1112年)は第1回十字軍における重要人物、最強の騎士のひとり、ゴドフロワ・ド・ブイヨンの腹心として知られる。
最強の騎士のひとりというが、あんまり強そうには見えない。
タンクレードは叙事詩の英雄にもなっているので、かなり美化して描かれていると思います。
十字軍の遠征に参加した南イタリアのノルマン人諸侯のひとりで、後にはアンティオキア公国の摂政やガリラヤ公国の公にもなり、レバントに成立した十字軍国家の初期の重要人物となった。
ノルマン人は南イタリアやシチリアを征服し、さらに十字軍にも参加して十字軍国家の重要人物になっているのですね。
タンクレードは善良公オドンとオートヴィルのエマの間に生まれた。弟にグリエルモがいる。エマは南イタリアを征服しオートヴィル朝シチリア王国(ノルマン朝)を創始したロベルト・イル・グイスカルドとその最初の妻アルベラダとの間に生まれた娘である。二人の間にはエマの他にターラント公ボエモン(後のアンティオキア公ボエモン1世)が生まれている。タンクレードはロベルトの孫、ボエモンの甥にあたる。
みんなロベルト・イル・グイスカルドの子孫になるのですね。
1096年、タンクレードは叔父であるターラント公ボエモン率いるノルマン人の軍団とともに第1回十字軍に参加した。弟のグリエルモも彼と共に参加している。コンスタンティノープルに到着したボエモンとタンクレードは東ローマ帝国皇帝アレクシオス1世コムネノスから圧迫を受ける。東ローマ帝国にとって、南イタリアやシチリア島を奪ったノルマン朝は宿敵であり、アレクシオス1世はノルマン人の参加に警戒感を隠していなかった。
同じキリスト教徒でもノルマン人と東ローマ帝国は対立しているのですね。
アレクシオス1世は十字軍の指導者たちに対し、アナトリアやレバントで征服した土地をすべて東ローマに返す誓いを立てるように圧力をかけた。他の指導者たちは誓いを守らないつもりで宣誓を行ったが、タンクレードはこれを拒み、後にニカイアで皇帝に会った際、ボエモンに戒められてようやく宣誓を行った。
タンクレードは守るつもりのない宣誓はしたくなかったのですね。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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