ベルトラン・デュ・ゲクラン(1)

文字数 1,591文字

カスティーリャ王ペドロ1世とエンリケの争いで、エンリケの勝利に大いに貢献したベルトラン・デュ・ゲクランとはどういう人物なのか気になって調べてみました。作品集には下の画像から入ってください。
ベルトラン・デュ・ゲクラン(1320ー1380)は中世フランスの軍人。百年戦争初期に大活躍してフランスの劣勢を挽回した。フランス王軍司令官でもあった。
百年戦争は1337年から1453年まで続いています。
奇襲や夜襲など少ない兵力を有効に活用するゲリラ的戦術を得意とした。大会戦を避け、焦土作戦を取ったことでも有名である。
ベルトラン・デュ・ゲクランは、ブルターニュのディナン近郊でラ・モット・ブローン城主ロベール2世・デュ・ゲクランとサンスの女領主ジャンヌ・ド・マルマンとの間の子として生まれた。若い頃は馬上槍試合が大好きな乱暴者として知られていた。また彼の顔立ちは「レンヌからディナンまでで一番悍ましい」と評された。
「レンヌからディナンまで・・・」というのはどういう意味だ?
誉め言葉ではないと思います。他に『鎧を着た豚』なんていうあだ名もありますから。
フランス人は容姿からあだ名をつけることも多いですよね。端麗王とか禿頭王とかいろいろあります。
アラゴンにはそういうあだ名はあまりない。アルフォンソ1世戦士王、ラミロ2世修道士王、ハイメ1世征服王など、その生涯や業績を讃えたあだ名がつくことが多い。
それならば私のフアン1世不真面目王はどうなるのですか?
よっぽど不真面目だったという印象が強かったのだろう。
はじめブルターニュ公シャルル・ド・ブロワに仕え、ブルターニュ継承戦争に身を投じる。1353年頃からフランス王のために働き、「ノルマンディーとブルターニュにおける王の代理人」アルヌール・ドードレームの旗下で戦う。1354年4月10日、モンミュラン城において、コー地方の騎士にしてカーン城主ウスタシュ・デ・マレの手によって騎士に叙任される。
騎士になるのに、何か条件とかあるのですか?
特別な条件はないけど、子供の頃から小姓として主君に仕え、実戦経験も積んだ後に主君から叙任されて騎士になるみたいです。
1356年から翌1357年までポントルソンの守備隊長ピエール=ド=ヴィリエの旗下で戦い、ジャン・ド・モンフォール(ジャン4世)に味方するランカスター公ヘンリー・オブ・グロスモント率いるイングランド軍の侵攻に対してレンヌを守り抜いた。この功により、1357年12月にトゥール貨で200Lの報酬と共に、ポントルソン守備隊長とモン・サン=ミシェル守備隊長に任じられる。1359年にはムランの包囲戦に参加するが、この年の終わりに初めて捕虜になる。
この時期はいろいろな場所で戦争があって、そのたびにゲクランは功績があって出世したようです。
1360年には「バス・ノルマンディー、アランソン伯領、アンジュー、メーヌにおける王の代理人」となり、コタンタン半島のラ=ロシュ=テッサンの城を受け取る。同年に旗騎士となるも、終盤には2回目の捕虜となる。続いて「カーンとコタンタンのバイイ管区における守備隊長」になり、「ノルマンディーにおける総対象」、「ルーアンから、セーヌ川及びシャルトルのバイイ管区までにおける総大将」、最終的には1364年6月24日に「ロワール川からセーヌ川にかけての地域を範囲とする国王の代理人」になる。
すごいですね。戦争で功績を上げてどんどん出世している。僕の友達、一緒に修道院で育った子だけど、彼は騎士に憧れて傭兵になりたいと言ってました。
だが、100年戦争の頃と私達の生きている16世紀では戦争のやり方も大きく変わった。だから私は彼には傭兵となるよりも体を鍛えて護衛として教会や学校などで働いた方がいいと勧めた。
100年戦争の時代、ベルトラン・デュ・ゲクランは実力でどんどん出世していきました。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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