スペイン語で読むアラゴン建国の祖ラミロ1世(2)

文字数 1,787文字

いよいよアラゴン建国の祖、余の祖父であるラミロ1世の生涯について話す時がきた。
あの、そうでなくても日本では知られてないアラゴン王国の王様の話をスペイン語を混ぜてするなんて、どれだけ需要があるか不安なのですけど・・・
需要がなければ作り出せばいい。アラゴン王国の魅力を伝えられるのは我らしかいない。さあ始めよう。
また作品のページには次のラミロ1世のパネル写真から入ってください。
1020  Fecha estimada del nacimiento del rey.
1020年 この頃王が生まれたとされている。
1030  Ramiro, siguiendo una tradición de la casa real navarra, se hace cargo de la gobernació del condado de Aragón con el título de regulus o "rex sub imperio", con el apoyo de su aitán Jimeno Garcés.
1030年 ラミロはナバラ王家の習慣により、アラゴン州の統治権を小国の王、あるいは王に次ぐ者として与えられ、ヒメノ・ガルセスという名前も持った。
1035  Accede al reino de Aragón, al morir su padre SanchoⅢ el Mayor.
1035年、父サンチョ3世大王の死により、アラゴン王国を受け継いだ。
1036  Contrae matrimonio con Gisberga Ermesinda de Bigorra.
1036年 ビゴラのギスベルガ・エルメシンダと結婚した。
1043  Incorpora a Aragón las Cinco Villas. Sos, Luesia, Biel, Aguero y Uncastillo. También los vallos de Esca, Aragon y Onsella. Odilón, abad del poderoso monasterio de Cluny, se declara protector de RamiroⅠ.
1043年 5つの市をアラゴンに組み入れる。ソス、ルエシア、ビエル、アグネロ、そしてウンカスティージョである。エスカ、アラゴンとオンセジャ地域も加わる。クリュニー修道会で力のある修道院長のオディロンがラミロ1世を庇護すると宣言する。
1044  Tras fallecer Gonzalo, rey de Sobrarbe y Ribagorza, sus territorios se incorporan a Aragón.
1044年 ソブラルベとリバゴルサの王ゴンサロが亡くなり、その地域がアラゴンに組み入れられる。
1054  En la documentación se menciona una segunda esposa, Ines.
1054年 記録によるとこの年に2番目の妻イネスと結婚している。
1054  Ramiro, por pacto con el rey navarro SanchoⅣ, accede al castillo de Sanguesa y a la vil Urdués de Lerda.
1054年 ラミロはナバラのサンチョ4世との条約により、サングエサの城とレルダのウルドゥエスを譲る。
知らない地名や人名がたくさん出てきて頭がクラクラしてきた。
確かにこの時代のアラゴンはまだサラゴサやウエスカ、モンソンなどは領土に入っていなかった。そしてゴンサロはラミロ1世の弟、サンチョ4世は甥であった。
え、みんな兄弟や親戚だったのですか?
ナバラのサンチョ3世大王が息子たちに国を分け与えたことから、ナバラ、カスティーリャ、アラゴンはそれぞれの王国になった。
『スペイン、レコンキスタ時代の王たち』という本によると、ラミロ1世は庶子だったので狭いアラゴンしかもらえなかったのが、がんばって国を広げたようです。
余の時代までの王は戦いに強く、順調に国を広げていた。だが余は・・・ラミロ1世の話はまだまだ続くが、今日はここまでとしよう。
スペイン語で知らにゃい名前がいっぱい出て、頭がクラクラしてきたニャー。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色