ジャン・カルヴァン(8)

文字数 797文字

ジャン・カルヴァンについての続きです。作品集は下の画像から入って下さい。
20世紀に入ると、カール・バルトが主著『教会教義学』等の中でカルヴァンやウェストミンスター信仰告白の二重予定説を強く批判したのを受けて、それまでは保守的陣営にとどまっていた改革派神学者たち自身が、二重予定説の立論そのものについての抜本的な再検討へと動き始めた。
予定説はいろいろな時代で批判されているのですね。
とくに、アムステルダム自由大学神学部で長く教鞭をとった改革派教義学者ヘリット・コルネーリス・ベルカウワーによる再検討は、抜本的なものであった。ベルカウワーは、神の予定の二重性は「非均衡的」であること、つまり、選びと遺棄は同等の強調を置かれるべきではないこと、また、「キリストにある選び」(Election in Christ)という点、つまり、予定論のキリスト論的側面を強調することが重要であることなどを主張した。
いろいろ難しいことを言っていますが、神やキリストが人間をそのように区別して救われる人間とそうでない人間に分けていたという考えは根本的に間違っていると思います。
ただし、バルト自身の予定論(恵みの選びの説教)の大意は「神の御子イエス・キリストが十字架において遺棄されることによって、万人が選びに定められた」ということであり、人間のなかに救いへと選ばれる者と遺棄される者がいるとするカルヴァンの予定論とは全く趣を異にするものである。
予定論はいろいろな時代で批判されていますが、カルヴァンの人間の中に神に選ばれた者と遺棄される者がいるという考えはその後の歴史の中で様々な争いや差別を生み出しているように思います。
カルヴァンは、職業は神から与えられたものである(職業召命観)と考えた。
この考えは資本主義社会を発展させ、人々の価値観を大きく変えました。でも現代は資本主義社会の矛盾もいろいろな形で噴出しています。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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