ピラール聖母教会
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イスラム教徒に支配されていたサラゴサを余の兄上アルフォンソ1世が奪回したのは1118年だ。ピラール聖母教会はスペイン語では『Basílica de Nuestra Señora del Pilar』と呼ばれている。
Basílicaは教会、nuestraは私たちの、Señoraは聖母、pilarは柱の意味です。紀元40年にエブロ川の岸辺にいた聖ヤコブの前に聖母マリアが現れ、信仰の礎となる柱を渡したという伝説があります。
サラゴサでは毎年10月の10日から18日くらいにピラール祭りという大きな祭りが行われます。広場に作られた舞台で『ホタ』と呼ばれる民族舞踊が上演され、多くの人が着飾って街を練り歩くそうです。そして聖母ピラールの日である10月12日には聖母像の前に献花が行われ、暗くなってからは火のついたロウソクを持って市内を歩きます。