ピラール聖母教会

文字数 892文字

今日の話題はサラゴサにあるピラール聖母教会についてです。作品のページには下の写真から入ってください。
『スペイン旅行の写真』でも紹介しましたが、ピラール聖母教会はサラゴサにあるとても美しい教会です。
イスラム教徒に支配されていたサラゴサを余の兄上アルフォンソ1世が奪回したのは1118年だ。ピラール聖母教会はスペイン語では『Basílica de Nuestra Señora del Pilar』と呼ばれている。
Basílicaは教会、nuestraは私たちの、Señoraは聖母、pilarは柱の意味です。紀元40年にエブロ川の岸辺にいた聖ヤコブの前に聖母マリアが現れ、信仰の礎となる柱を渡したという伝説があります。
聖ヤコブ、サンティアゴ巡礼の道は別にあったが、サラゴサもまた柱の聖母伝説で多くの巡礼者を集めていた。


『柱』という言葉は日本でも神様を数える時に使っているし、最近流行りのアニメ漫画でも特別な力を持つ人が『柱』と呼ばれています。
サラゴサはアラゴンの首都というだけでなく、スペインでの聖母マリア信仰の中心地でもあったのですね。
サラゴサでは毎年10月の10日から18日くらいにピラール祭りという大きな祭りが行われます。広場に作られた舞台で『ホタ』と呼ばれる民族舞踊が上演され、多くの人が着飾って街を練り歩くそうです。そして聖母ピラールの日である10月12日には聖母像の前に献花が行われ、暗くなってからは火のついたロウソクを持って市内を歩きます。
私は祭りを見ることはできませんでしたが、ピラール聖母教会の見学はできました。行った時にちょうどミサを行っていて、間近で見ることができました。
サラゴサはスペインの中でも特に聖母マリア信仰の中心地でもあった。
でも、日本ではまだあまり知られていないです。サラゴサは交通の便がよく(バルセロナからAVEで2時間弱)治安もいい街です。ピラール聖母教会のミサを間近で見て、杖をついたお年寄りもたくさんいたけど、みんな明るくて元気だと感動しました。サラゴサはスペイン、アラゴンの良いところが詰まった街でもあります。ぜひ多くの人に訪れて欲しいです。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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