サラゴサ旧市街

文字数 935文字

『スペイン旅行の写真』でも紹介していますが、サラゴサの旧市街は素晴らしい場所でした。作品集には下の写真から入ってください。
中でもピラール聖母教会で行われていたミサを見学して感動しました。この時は本当にスペインに来ていると実感しました。
サラゴサはわが兄上アルフォンソ1世が1118年にイスラム教徒から奪回した。
その話はもう何回も聞いています。
サラゴサを奪回した時はアラゴンの国中が喜びに包まれていた。修道院にいた余にも知らせが届いて皆で祝った。
そのサラゴサの旧市街にはピラール聖母教会や大聖堂などの見どころがたくさんあります。
ピラール聖母教会のミサには感激した。住み慣れた修道院でのミサもよいが、あのような豪華な教会でのミサはすばらしい。
私の計画通りだ。
え、あなた方いたのですか?
思いがけないよい体験、あるいは行きたいと願いながら行けなかった場合などは我々目に見えない存在がかかわっていることが多い。本人は気付いていないかもしれないが・・・
おかげで行きたい場所に全部行くことができた。
僕が昔住んでいた街もサラゴサの近くだったから教会や大聖堂には行ったことがあります。
余は母上の生まれ故郷アラゴンに行くことは生涯なかったが、このように美しい街であったのだな。
私はずっと王妃の生まれ故郷フランスにコンプレックスを持っていて、アラゴンの素晴らしさを忘れていました。王妃からフランスの方がよっぽど発展した文明国であると・・・
スペインにはスペインのよさがあります。日本からのスペイン周遊ツアーだと訪れることはまずないアラゴン州のサラゴサですが、スペインらしさを感じられる素晴らしい街です。他の都市と違ってお城や大聖堂も予約なしですぐ入れるし、安心して歩ける街です。サラゴサの旧市街はマニアックでなくても十分満足できる観光地です。
そしてもし我々のように亡霊が取りついた人間なら、アラゴンに来れば生涯忘れられない体験ができるであろう。まだ亡霊が付いてなくても、亡霊がいる場所はアラゴンにはたくさんある。
ちょっと待ってください。アラゴンには亡霊がたくさんいるなんていう変な宣伝はしないでください。アラゴンの特にサラゴサ旧市街は素晴らしいところです。ぜひ訪れてください。これだけで十分です。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色