スコットランド王デイヴィッド2世(2)

文字数 1,031文字

スコットランド王デイヴィッド2世についての続きです。作品集は下の画像から入ってください。
1337年、イングランドとフランスの間に百年戦争が起こった。当初、デイヴィッド2世はフランス王フィリップ6世に従って北フランスの遠征に従軍した。スコットランドではデイヴィッド2世支持のブルース派の貴族達が勢力を挽回しており、1341年にフィリップ6世は、イングランドを北から牽制する目的でデイヴィッド2世をスコットランドに帰国させた。
フィリップ6世だってデイヴィッド2世を危険な状態にはしたくないから、スコットランドの状況を調べた上で帰国させているのですよね。
帰国したデイヴィッド2世はスコットランドの掌握に成功し、スコットランドとフランス間の古い同盟に従って、1346年10月にイングランド侵攻の軍を起こした。
行け!デイヴィッド2世。今こそロバート1世の子としての力を見せるのだ。
ペドロ2世、張り切っていますね。
当たり前だ。英雄として名高いロバート1世の子でありながらイマイチパッとしないデイヴィッド2世が活躍する絶好のチャンスではないか。
しかし、ネヴィルズ・クロスの戦いで大敗し、デイヴィッド2世は囚われの身となった。
ネヴィルズ・クロスの戦いはイングランド北東部のダラムの西のネヴィルズ・クロスで起きた、スコットランド王国軍とイングランド王国軍の戦いです。
なぜそこで負ける。絶対に負けてはならない戦いで負けるとは・・・デイヴィッド2世は何をやっている。
おそらくデイヴィッド2世にとってはこれが初めての本格的な戦争だったと思います。帰国して王と認められていても、最初から跡継ぎとして育てられ、父王のやり方を見て育った者にはかなわないのかも・・・まあエドワード2世も酷い王でしたからあんまり参考にはなりませんが・・・
デイヴィッド2世はロンドンやハンプシャーに居住し、11年間捕囚として暮らした。ただし、エドワード3世の妹ジョーンを妻に持ち、自身もイングランド王家の血を引くデイヴィッド2世はイングランドで厚遇され、その生活は比較的自由で快適なものだったという。
いくら自由で快適だといっても、ロバート1世があれほど苦労してスコットランドの独立を守ったのに、それがまたすぐ奪われる状況にしてしまった。まったく何をやっている!
ペドロ2世だってアラゴン王家を存続の危機に曝していますよ。破門されたまま戦死したのですから。ハイメ1世ががんばったおかげでアラゴン王家は続きましたが・・・
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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