ペドロ4世の家族

文字数 1,195文字

今日はもう1度フアン1世の父ペドロ4世の家族について紹介します。アラゴンの王位継承で、この家族関係が重要になってきます。作品集には下の肖像画から入ってください。
ペドロ4世は王様というイメージにぴったりの王様です。こう言ったら失礼だけど、フアン1世にはあんまり似ていないような・・・
どうせ私は不真面目王です。
ペドロ4世(1319ー1387)は68歳で亡くなっていて、当時としてはかなり長生きで生涯に4度結婚しています。
4回目の結婚について、私は大反対でした。
最初の王妃は1338年に結婚したナバラ女王のフアナ2世の王女マリア(1326ー1347)です。ペドロ4世19歳、マリア12歳でした。
2人の間には1男3女がいて、その中の1人コンスタンサ(1343ー1363)がシチリア王フェデリーコ3世の妃となりました。
私にとっては異母姉のコンスタンサの娘がシチリア女王マリアです。
次に1347年にポルトガル王アルフォンソ4世の王女レオノール(1328ー1348)と結婚しましたが翌年彼女はペストで亡くなり子供はいませんでした。
ナバラ王女にポルトガル王女、ペドロ4世は余ペドロ2世と同じようにかなり野心家だったようだ。
1349年に3人目の王妃としたのはシチリア王ピエトロ2世の王女(フェデリーコ3世の妹)レオノール(1325ー1375)で3人の子が生まれました。フアン1世、マルティン1世、そしてカスティーリャ王フアン1世の妃となったレオノール(1358ー1382)です。
つまりフアン1世にはシチリア王家の血が濃く流れているということですね。フアン1世はあんまりシチリアという雰囲気ではないけど・・・
私の体にはいろいろな国の血が流れていて、自分でもよくわからなくなっています。
最後の王妃は1377年、58歳の時に結婚したシビラ・デ・フォルティアで、彼女との間に1男1女が生まれ、娘のイサベルがウルジェイ伯ジャウマ2世と結婚しています。
最後の結婚は王位継承がややっこしくなるから止めてくれと私は大反対でした。でも父上は聞いてはくれませんでした。
4人の王妃の子の中で王位継承には誰が関係してくるのだ?
私とマルティンと母が同じ妹のレオノールと異母妹のイサベルです。
アラゴン王位を決める時の候補者とどのようにして決まったかは、また別の時に話題にします。
子供が多過ぎるのも問題だ。余には娘のペトロニーラ1人しかいなかった。
余にも息子のハイメしかいなかった。どうしてマルティン1世は後継者を決めておかなかった?
きっと弟マルティンは息子のマルティーノを失ったショックが大きかったのだと思います。私達兄弟は父上が長生きでしたから自分達も長生きだと信じていました。まして我が子が先に亡くなるなんて、マルティンは考えたこともなかったでしょう。そして父上が(無責任に)何度も結婚したために王位継承は複雑になってしまいました。
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登場人物紹介

ラミロ2世。アラゴンの王様だったがいろいろあって今は亡霊となっている

ペトロニーラ。アラゴン女王の名前を使っているがただの主婦。小説家になりたいと思っている。

フェリペ、16世紀のスペインの修道院で暮らすユダヤ人の少年。父親に捨てられて心を閉ざしていたが、ニコラス医師の指導で本来の明るさを取り戻す。まじめで勉強熱心。

ニコラス医師。修道院内の病院の医師で、孤児たちに勉強も教える。心を閉ざしていたフェリペを気にかけ、特別にラテン語や歴史、医学の基礎なども教える。

フアン1世。不真面目王と呼ばれ業績を残さずに死んだが、娘のヨランド・ダラゴンが勝利王シャルル7世を支えている。

ハインリヒ7世。皇帝フリードリヒ2世の長男でアラゴンの血も引いている。父と対立して反乱を起こし降伏して目を潰され。幽閉されて悲劇的な人生の幕を閉じる。

ペドロ2世。ラミロ2世のひ孫でレコンキスタの英雄。戦闘能力はかなり高く、ファンタジー映画やゲームの中では主要キャラになるタイプだが、なぜか小説の中で影が薄い。

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